ピンポンパールの混泳を考えている人「ピンポンパールが混泳できるかどうか知りたい。ピンポンパールって他の品種の金魚や熱帯魚、その他の生き物と一緒に飼うことはできるの?飼えるならどんな生き物と混泳できるかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
ピンポンパールが混泳に向かない理由と、いっしょに飼えると思われる金魚の品種や生き物について書いています
こんにちは、せいじです。
ピンポンパールの飼育を10年以上しています。
さて、金魚の中でも特殊な体型をしているピンポンパール。
その体型から、熱帯魚やちがう品種の金魚、その他の生き物といっしょに飼うことには向いていません。
いっしょに飼うと、ピンポンパールがうまく成長しなかったり、傷ついたり、ストレスによって長生きできない可能性が高いです。
というわけで、今回はピンポンパールが混泳に向かない理由と、混泳させるならこの品種!あるいは生き物!というテーマで書いていきます。
ピンポンパールが混泳に向かない理由
ピンポンパールは、金魚の祖先であるフナからはかけ離れた外見をしています。
その体型ゆえ、他の魚との混泳には向きません。
ピンポンパールの特徴から、混泳に向かない理由を掘り下げていきます。
金魚の中で泳ぎがもっとも苦手
名前の通り、ピンポン球のような体型をしているピンポンパール。
ピンポンパールは金魚の中でも泳ぎがもっとも苦手な品種です。
体形から泳ぎに向いていないのがよくわかると思います。
たとえば、泳ぎが得意な和金型の金魚などは、身体が薄く、細長い流線型になっています。
そして、強い尾びれによって推進力を生み出し、かなりのスピードで自由に泳ぎ回ります。
しかし、ピンポンパールは真逆の体型をしています。
真ん丸の身体は水の抵抗をモロに受けます。
また、尾びれが短く、和金とくらべて水をかく力が弱いです。
身体のバランスも悪く、泳ぐ姿がまるでよちよち歩きの赤ちゃんのようです。
ですから、水槽内での動きもかなりスローですね。
だからこそ、よけいにかわいらしく見え、ピンポンパールの魅力のひとつになっているわけなんですけどね。
他の金魚に取られて餌にありつけない
しかし、他の魚といっしょに飼育するときは、泳ぎの下手さがマイナスになります。
たとえば、餌をあげても泳ぎの上手な魚が先にゲットしてしまい、ピンポンパールはなかなか食べられない状態になります。
金魚の餌の争奪戦はけっこう激しいものがあるので、我先にと餌に群がる金魚たち、その中でピンポンパールも必死に立ち向かいますが、あっという間に押しのけられてしまいます。
時にはもみくちゃにされてしまうことも。
ですので、成長が遅くなり、ストレスもたまる環境になってしまうのです。
ストレスによって弱ってしまう
他の金魚でもそうですが、ピンポンパールにとってもストレスは大敵です。
ピンポンパールより泳ぎの上手な魚と混泳することで、次のようなストレスを受けることになります。
混泳で発生するストレス
- 餌になかなかありつけない
- 他の金魚にもみくちゃにされ、押しのけられる
- 「つつく」などのちょっかいをかけられる
さらに、春の繁殖時期を迎えて追尾がはじまると、他の品種の金魚に追い回されて多大なストレスにさらされることになります。
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ピンポンパールは非常にデリケート
そもそもピンポンパールは非常にデリケートな品種です。
というのも、フナからピンポンパールになるまでに、何度も品種改良を経ているからです。
その結果、泳ぎに向かないまん丸な体型と、パールうろこと呼ばれる特殊なうろこを持つようになりました。
生き物は本来の形から離れるほど、弱くなる傾向にあります。
たとえば、本来であればフナのような体形におさまっていた内臓が、ピンポンパールのようなまん丸の体形におさめないといけないことからも、無理が出ているのがわかります。
そのうえで、さらに他の熱帯魚や金魚と混泳させると、ストレスによって体調をくずしてしまう原因となるのです。
また、いたずらによってうろこがはがれたり、目が取れてしまうこともあります。
ですので、ピンポンパールを他の魚と混泳させるのは、基本的に避けたほうがいいですね。
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ピンポンパールとの混泳の向いている生き物
ピンポンパールが混泳に向かない理由について書きました。
とはいえ、どうしても他の生き物と混泳させたい、と思う人もいるかもしれません。
ここからは、混泳させてもリスクの少ないと思われる生き物について書いていきます。
泳ぎが苦手な金魚の品種
ピンポンパールと同じように、泳ぎが苦手な品種であれば、混泳のリスクをおさえることができます。
たとえば、金魚だと次のような品種です。
いっしょに飼える金魚の品種
- 頂天眼
- 水泡眼
頂天眼も水泡眼も特殊な体型をしていて、目が上向きについています。
ゆえに目が見えにくいこともあってか、泳ぎが苦手で低速です。
くわえて水泡眼には水泡がついているため、頂天眼よりもさらに泳ぎが下手ですね。
なので、ピンポンパールとの泳ぎの差がなく、混泳に向いていると言えます。
ただし、水泡眼とピンポンパールを混泳させる場合、ピンポンパールが水泡眼の水泡にいたずらする可能性があります。
水泡が破れてしまうと、水泡眼の特徴が台無しになってしまいます。
時間が経てば水泡は再生しますが、以前より小さくなったりして、元通りに戻ることはありません。
ですから、水泡が傷つかないよう配慮が必要です。
エビや貝など
魚ではありませんが、次のような生き物は混泳が可能です。
いっしょに飼える生き物
- ヤマトヌマエビ
- 石巻貝
ヤマトヌマエビは金魚の餌の食べ残し処理班として、石巻貝は苔を食べてくれるため、水槽のコケ取り隊として重宝します。
なので、魚といっしょに飼育する人が多いですが、ピンポンパールについてもいっしょに飼育することが可能です。
同じような目的でヒドジョウも候補に上がるかもしれませんが、何度か金魚に襲いかかっているのを見たことがあるのでおすすめしません。
ピンポンパール同士なら問題なし
厳密に言うと混泳ではありませんが、ピンポンパール同士なら複数の個体を入れても大丈夫です。
ただし、大きさがちがいすぎる個体をいっしょに飼育するのは避けたほうがいいですね。
というのも、身体の小さなピンポンパールが、身体の大きなピンポンパールに負けて、ストレスになるからです。
それに小さなピンポンパールの成長が遅れてしまうことになります。
【金魚】ピンポンパールが混泳に向かない理由まとめ
ピンポンパールが混泳に向かない理由と、混泳が可能な生き物について書きました。
ピンポンパールは、金魚の品種の中でもっとも泳ぎが下手で、デリケートな品種になります。
なので、安全に飼育するならば、ピンポンパール単体で飼育したほうがいいですね。
複数のピンポンパールをいっしょに飼うと、とてもかわいらしいですよ。
ピンポンパールを飼育する上で、参考になれば幸いです。
というわけで、ピンポンパールの混泳について書きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。