水温計の必要性について知りたい人「金魚飼育をするのに水温計が必要な理由が知りたい。金魚を飼育するにあたっては、水温計が絶対にあったほうがいいって聞いた。どうして金魚を飼うのに水温計がいるのかな?そんなに水温って気にしないといけないものなの?」
こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚を飼育するのに必要な道具として、水温計があります。金魚を健康に飼育するためには、水温の把握が非常に重要だからです。
一般的に金魚の飼育道具として浮かんでくるのは、水槽やフィルターという人が多いと思います。これがないと飼育自体できませんものね。
しかし、それらの道具に匹敵するぐらい、水温計も欠かせないんですね。
というのも、金魚は水温によって飼育方法を変える必要があるからです。
というわけで、今回は金魚飼育において、水温計が不可欠である理由について解説します。
金魚の飼育には水温計が必須である理由とおすすめの水温計とは
では、金魚飼育には水温計が欠かせない理由について見ていきましょう。
金魚は水温によって飼育方法が変わる
金魚は変温動物です。変温動物とは、ごくかんたんに言うと温度によって活動性が変わる生き物を指します。
ですから、金魚は水温の変化によって活動性が変化するんですね。
水温が高いほど活動的になり、水温が低いと活動が低下します。そして、水温が5℃を切ると、著しく活動が低下して冬眠状態となります。
金魚の飼育では、この水温による活動性の変化に合わせて、飼育方法も変えなければなりません。
特に注意しなければならないのが餌やりです。なぜなら、活動性の変化によって、消化能力も変化するからです。
金魚は胃を持たない魚で、もともと消化能力が非常に低いんですね。ですから、消化不良を起こしやすいのです。
消化不良はストレスにつながり、体調不良や病気の原因となります。金魚の死んでしまう原因の第1位が消化不良と言われるほどです。
もともと低い消化能力は、水温が低下することによってさらに低くなります。
なので、消化能力に合わせて、餌の量や種類を調整してあげる必要があるのです。
冬の水温が低い時期にたくさんの餌をあたえてしまうと、一発で消化不良を起こして死んでしまうこともあります。
そのために、水温を把握することが重要なのです。
餌やりの詳細については、金魚の餌やり(給餌)について網羅的に解説しますをご覧ください。
水温の変化が金魚の体調をくずす原因になる
金魚飼育では、そのときどきの水温の把握だけではなく、水温の変化の把握も重要になります。なぜなら、金魚は水温の激しい変化に弱い特徴があるからです。
ですから、水槽の温度が朝昼夕で大きく変わるようであれば、水槽を設置する場所を見直してあげる必要が出てくるわけです。
デジタル水温計の中には、1日の最高水温と最低水温を記憶する機能が備わっている商品があります。
この商品を使うことで、日内の水温の変化を把握することができます。
そのためにも、水温計が必須というわけです。
水換えの際に水温差を把握する必要がある
水換えの際にも水温計が必要です。なぜなら、水槽の水と水道水の温度差を調整しなければならないからです。
前述したように、金魚は急激な水温の変化に弱い生き物です。ですから、水換えの際に、新しい水道水の水と水槽の水の温度の差が大きいと、金魚は大きなストレスを感じて弱ってしまう原因になるんですね。
ですから、水換え用の水を用意する際は、水槽の温度と極力差がないように調整しなければなりません。
金魚飼育にはこんな水温計がおすすめ
水温計には、アナログのものからデジタルのもの、さらには付加価値のついた商品などいろいろな種類があります。
金魚を飼育するにあたっては、次のような機能がついているものがいいでしょう。
金魚飼育に向いている水温計の条件
- 見やすいデジタルタイプ
- 最高水温、最低水温が記憶できる
- 取り外ししやすい
水温計はデジタルタイプのものを選んでください。液晶画面が大きいほうが見やすくていいでしょう。いちいち水槽に近づいて、じっと見ないといけないアナログタイプのものは、ストレスが溜まります。
さらに、デジタルタイプのものであれば、二つ目のポイントである最高水温、最低水温を記憶できるタイプのものがあります。
これによって、1日の水温の変化を把握することができるようになります。
また、取り外ししやすいタイプを選ぶといいでしょう。なぜなら、水換えの際に便利だからです。
前述したように、水換えの際は飼育水の水温に新しい水の水温を合わせる必要があります。
取り外しができる水温計であれば、かんたんに水温を測って合わせることができるからです。
金魚飼育におすすめのデジタル水温計
最後に、おすすめの水温計、ニチドウマルチ水温計を紹介します。
個人的に、アナログの水温計も含めると7種類の商品を試した結果、私がお勧めする商品はこれ一択ですね。
液晶が大きく見やすいことと、最高水温、最低水温を記録する機能があること、そして、水温が変化したらアクティブに反応してくれるため、水換え用の水温を合わせやすいという特徴があります。
吸盤でなどで水槽に固定する必要がなく、内臓されているスタンドで据え置きで設置できるのも特徴です。
1000円を切る値段で手に入るのもいいですね。ぜひ、使ってみてください。
金魚の飼育には水温計が必須である理由とおすすめの水温計とは:まとめ
金魚飼育に必須の道具である水温計について書きました。
この記事をまとめます。
水温計が必須である理由とおすすめの水温計
- 金魚は水温に敏感
- 水換えの際にも、新しい水の水温を合わせる必要がある
- 水温によって飼育方法が変わるため把握が必要
デジタル水温計で最高気温と最低気温の記憶機能がついているものがおすすめ
ということで、今回はこれで終わりたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。