メダカの飼い方

メダカの春の餌やりはむずかしい!ポイントを解説します

2021年12月4日

メダカの春の餌やりについて知りたい人「メダカの春の餌やりについて知りたい。冬の間、メダカを冬眠させた。その間って餌をあたえなかったんだけれど、春になってどのように餌やりを開始したらいいのかな?今まで食べてなかったのに、急にあたえても大丈夫なの?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

メダカの春の餌やりについて書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、冬の間冬眠をして過ごしたメダカは、水温の上昇によって春を感じとります。

そして、春を感じとったメダカはいそいそと活動をはじめるんですね。水面のほうに出てきたり、水中をゆっくりと泳いだりといった感じです。

活動をはじめるということは、冬眠中とはちがってエネルギーを消費することになります。ですから、当然餌が必要になるんですね。

しかし、冬眠中に餌を食べていなかったメダカにいきなり普通に餌やりを開始すると、軒並み消化不良を起こして大量死してしまう可能性があります。

ですから、慎重に餌をあたえなければなりません。

というわけで、今回は春をむかえて冬眠から明けたメダカの餌やりについて解説します。

メダカの春の餌やりはむずかしい!ポイントを解説します

では、冬眠明けのメダカの餌やりについて見ていきましょう。

メダカは冬眠中餌を食べない

メダカは冬眠中、基本的に餌を食べません。厳密に言うと、飼育水の中の植物プランクトンや微生物などを少し食べることがありますが、人工餌を食べることはありません。

水温が低下している状態で人工餌を食べると、確実に消化不良を起こして死んでしまうからです。

ひと冬の間餌を食べていなかったメダカは、もともと低い消化能力がさらに低下した状態になります。

ですから、春をむかえて活動を再開する際は、例えるなら病み上がりのような状態なわけです。

人間に置き換えると、胃や腸の検査で数日絶食すると、絶食明けはお腹に優しいおかゆを少量から開始しますよね。

そうでないと、消化器官にかかる負担が大きくなりすぎるからです。

メダカはそれよりもずっと長い期間絶食が続くわけですから、さらに慎重に餌を開始しなければならないんですね。

最初は消化の良い餌を少量ずつ

ですから、餌を開始する際は、餌の種類や量に配慮が必要です。普段あたえている餌を、普段どおりにあたえてしまうと、確実に消化不良を起こすことになるからです。

消化不良を起こすと、冬眠明けで弱っているメダカでは一発で死んでしまうことになります。

ですから、次のポイントを守るようにしてください。

冬眠明けのメダカの餌やり

  • 消化の良い餌をごく少量
  • 水温があがるタイミングであたえる

最初の餌やりを慎重におこない、メダカの様子を観察しながら調整していってください。

仮に、欲しがっても増やしてはいけません。メダカは自分の限界を超えて欲しがりますからね。

ちょっとした油断が命取りになる可能性があります。

なお、消化不良を起こしているメダカについては、要注意!メダカが白いふんをする原因と対策とはをご覧ください。

参考記事
要注意!メダカが白いふんをする原因と対策とは

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餌を開始するのは水温が10℃を上回ってから

そもそも、春をむかえたら餌をあたえるといっても、どのタイミングであたえたらいいのでしょうか。

餌やりを開始する判断の基準となるのは水温です。なぜなら、メダカの活動性は水温によって変わるからですね。

水温が10℃を超えてきたら、そろそろ餌を開始する時期が近づいてきたと考えてもらって良いでしょう。

ただ、日中一時的に10℃を上回る程度では、餌やりにリスクがともないます。ですから、日中の間、平均して10℃を上回る、時には15℃ぐらいまで水温が上昇するころに餌を開始するようにしてください。

春は日々の水温の変化にも注意が必要

餌やりを開始したからといって、それから毎日あたればよいということではありません。なぜなら、春は日によって水温の変化が激しいからです。

三寒四温という言葉があるように、春がきたなぁと思っても、急に冬の気温に逆戻りすることがあります。

ですから、水温が10℃を下回ったら、また餌を止めてください。

水温の低下によって消化能力が下がるのにくわえ、激しい水温の変化がメダカのストレスになるからです。

なので、なおさら消化能力が低下してしまうことになるんですね。

くれぐれも無理にあたえないようにしてくださいね。

春におすすめのメダカの餌

ここからは、冬眠から明けたメダカに適した餌を紹介していきます。

ポイントは、当然消化に良い餌、ということになります。

消化の良い餌は低たんぱく質

メダカにとって消化の良い餌というのは、低たんぱくの餌になります。たんぱく質が少ないほうが、消化しやすいからです。

いっぽうで、たんぱく質が多いほうが成長がうながされます。

大きく成長させたい人は、高たんぱくの餌を用いるのがおすすめですが、春先に使うのはやめてください。

冬眠明けにおすすめ、パウダーフード

冬眠明けのメダカにおすすめなのが、GEXから販売されている「メダカ元気パウダーフード」です。

商品名にあるように、餌がパウダー状になっているため、消化吸収がとてもいいんですね。

ですから、冬眠明けのメダカでも消化不良を起こすリスクを減らすことができます。

ただし、パウダー状の餌は水が汚れやすくなります。

そのあたりについては、こまめに水換えをするなどの配慮が必要になります。

メダカの春の餌やりはむずかしい!ポイントを解説します:まとめ

春をむかえて冬眠から明けたメダカの餌やりについて書きました。

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • 冬眠明けは消化能力が非常に低い
  • 餌の開始時は、消化に良い餌を少量あたえる
  • 春は日によって水温の変化が激しい
  • 日々餌の調整が必要

なお、メダカの通常の餌やりについては、メダカの餌やりの頻度や量、餌のあたえかたについてをご覧ください。

参考記事
メダカの餌やりの頻度や量、餌のあたえかたについて

こんな疑問を解決します この記事の内容 メダカの餌の頻度や量、水温に応じた餌のあたえかたについて書いています こんにちは、せいじです。 金魚やメダカ、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を ...

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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