金魚に歯がるかどうか知りたい人「金魚には歯があるのかな?金魚って餌を吸い込むようにして食べるけど、あれって飲み込んでるの?それとも歯で噛んでるのかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚に歯はある?あるとしたら何本?どんな形?
それでは、金魚の歯について書いていきます。
冒頭で書いたように、金魚にもちゃんと歯があって、その歯を使って餌を食べています。
粒上の人工餌はけっこう固めですが、しっかりと噛み砕いて食べるんですよ。
餌をボリボリ食べてる金魚
金魚には歯があるんだ、と実感できる場面として、餌を口に入れた直後があげられます。
耳を澄まして聞いてみると、人工の粒餌であれば金魚がボリボリと餌を噛み砕いている音が聞こえるからです。
なかなかしっかりとした音が聞こえるので、びっくりするかもしれません。
金魚に歯があることがよくわかります。
咽頭歯(いんとうし)という歯がある
とはいえ、金魚の口を見ても歯があるようには見えませんよね。
ですから「いったいどこにあるの?」と不思議に思うかもしれません。
実は金魚の歯は口の奥、喉の咽頭部分にあります。
ですから、咽頭歯(いんとうし)と呼ばれているのです。
金魚の歯は何本?どんな形?
金魚の歯、咽頭歯は全部で8本あります。
左右にわかれて生えており、臼のような形をしています。
前述したように、金魚は餌を吸い込むように口の中に入れ、そして口の奥の咽頭歯で咀嚼します。
臼状の歯で、人工餌をすりつぶすように砕いて食べるのです。
また、咽頭歯は餌を咀嚼する以外にも活躍します。
砂利についている苔を食べるのに活用しているのです。
金魚が砂利をついばんで、口に入れているのを見たことがあると思います。
実は砂利を口にふくんでいるときに、咽頭歯で砂利の苔をこそぎ落とし食べているのです。
そして、苔を食べて終えたら、砂利を吐き出します。
えっ?金魚が苔を食べても大丈夫なの?
と心配する人がいるかもしれません。
しかし、苔は金魚にとって身体によい餌なんです。
そして、金魚の好物でもあります。
水槽のガラス面にコケが付着してくると、金魚は音を立てながら吸いついて食べたりします。
それほど好きなんですね。
ですから、金魚が苔を食べていても、まったく心配する必要はありません。
むしろ、食べさせてあげたほうが、金魚は健康に美しく成長します。
また、消化不良の改善にも効果があります。
金魚が苔を食べることによるメリットの詳細については、金魚は苔を食べることで健康になる?【苔は金魚の健康食です】をご覧ください。
観賞性としては邪魔になる苔ですが、金魚の健康にとってはメリットがあるのです。
とはいえ、見た目が悪くなるのも事実です。
苔はきれいに掃除しておきたい、という方は金魚水槽の苔対策を解説します【水槽のルンバ発動】をご覧ください。
水槽の底に抜けた歯が落ちていることも
普段は目にすることができない咽頭歯ですが、抜けた歯が水槽の底に落ちていることがあります。
そのときに目にすることができます。
咽頭歯は白色でプラスチックに似た質感をしています。
底砂利を敷いているとなかなか見かけることができませんが、砂利を敷かないベアタンクだと見つけることができるかもしれません。
ぜひ、探してみてください。
抜けた歯は生え変わる?
ところで、金魚の歯が抜けてしまったら、その後どうなるのでしょう?
歯がないと、餌を食べにくくなるのは想像にかたくありません。
ただでさえ胃を持たず、消化能力が低い金魚です。
そのうえ歯が減って餌を咀嚼する能力が低下してしまったら、ますます消化不良を起こしやすくなってしまいます。
でも、安心してください。
金魚の歯、咽頭歯は抜けてもまた生え変わります。
それも、人間のように1度だけ乳歯から永久歯に生え変わる、というものではなく、抜けても何度も生えてくるのです。
ですから、水槽の底で金魚の歯を発見しても、特に心配する必要はありません。
金魚に歯はある?あるとしたら何本?どんな形?:まとめ
金魚の歯について書きました。
もしかしたら金魚に歯があることを、意外に感じた人は少なくないかもしれません。
というのも金魚は餌を食べるとき、まるでバキュームカーのように餌を吸い込みます。
その姿を見て、そのまま丸飲みしているんだ、と思っても不思議ではありません。
実のところ、私はそのように思っていました。
でも、実際は金魚にもきちんと歯があって咀嚼しているのです。
餌を食べる音を聞いてみると、なかなかの迫力です。
金魚がしっかりと噛む力を持っていることがわかります。
ぜひ、粒餌をあげてその音を聞いてみてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。