金魚の冬眠は青水なしでもできるか知りたい人「金魚を屋外で冬眠させようと思ってるんだけど、青水を維持するのに失敗してしまって、サラ水になってしまった。今から青水はつくれないし、このままだとサラ水で冬越しをすることになる。金魚は大丈夫?サラ水でも冬越しできる方法はあるかな?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚を屋外で冬眠、冬越しをさせるのに、青水なしでもできるかどうかについて書いています。この記事を読むことで、青水なしでも飼育できるかどうか、そしてサラ水で冬眠させる場合に必要な環境がわかります
こんにちは、せいじです。
金魚飼育を10年以上行っており、毎年屋外で冬越しさせています。
金魚を屋外で冬眠、冬越しさせる場合、青水が基本となります。
必須条件と言ってもいいかもしれません。
しかし、秋の青水管理を失敗すると、サラ水(透明な水)に戻ってしまうことがあります。
この場合、サラ水で冬眠、冬越しさせても大丈夫でしょうか?
結論をいうと、サラ水での冬眠、冬越しは避けたほうがいいです。
なぜなら、青水がもつ金魚を守る効果が、サラ水では発生しないからです。
とはいえ、どうしてもサラ水で冬越しをさせたいかたもいるかもしれないので、サラ水での冬眠、冬越しのリスクを下げられる方法についても書いていきます
というわけで、今回は青水なしでも金魚を冬眠、冬越しさせられるかについて掘り下げていきます。
金魚の冬眠は青水なしでもできる?
では、金魚の冬眠は青水なしでもできるかどうかについて書いていきます。
まずは、金魚が屋外で冬眠、冬越しする際、青水がもたらす効果について整理しておきます。
冬眠時に青水がもたらす効果
冬眠時に青水がもたらす効果をまとめると、次のようになります。
冬眠時の青水の効果
- 金魚の栄養補給
- 飼育水の浄化
- 水温の変化の緩和
金魚が冬眠している間、基本餌は完全に切ります(あげないということ)
餌をあたえてもほとんど食べませんし、もし食べても消化不良を起こして死んでしまうリスクが高いからです。
冬眠中は金魚の活動量が最小限になるため、餌を食べなくても餓死することはありません。
とはいえ、冬の間でも気温が高くなる日などは、金魚の活動量があがります。
その際青水であれば、植物プランクトンという金魚に必要な栄養素をあたえてくれます。
また、植物プランクトンは、金魚が出す排泄物による汚れを吸収し、水を浄化する役割も担ってくれます。
さらには、冬の寒さや、水温の変化から金魚を守ってくれるのです。
なので、金魚が屋外で冬眠、冬越しをする際は、青水は欠かすことのできない環境なのです。
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青水なしでの冬眠、冬越しはリスクが高すぎる
ところが、秋の青水管理に失敗してしまうと、サラ水に戻ってしまうことがあります。
これは、水換えの量が多すぎて、水中の植物プランクトンが減少しすぎることによって起こります。
そこから再び青水をつくるのはむずかしいので、サラ水で冬越しをするか、屋内に移動するかの二択になります。
青水なしでの冬眠、冬越しは、前述したようなメリットが得られないため、金魚への負担が非常に大きくなります。
とはいえ、サラ水で冬眠、冬越しが絶対にできないわけではありません。
個人的な経験としても、サラ水で冬越しをしたことはあります。
ただ、無事に冬越しできたとしても、それ以降の予後がよくないことがあります。
春や夏に体調をくずしやすかったり、泳ぎに異常が出たりすることがあるのです。
因果関係がはっきりしているわけではないですが、経験した限りでは影響があると感じます。
なので、個人的にはサラ水での冬眠、冬越しは避けることをおすすめします。
ただし、飼育環境の問題で、どうしても屋内に金魚を移動できないケースもあるかもしれません。
ですから、サラ水で冬越しをしないといけない状況が発生した場合に、リスクを下げる方法について次の章でまとめていきます。
金魚の冬眠を更水で行う方法
ここからは青水をつくるのに失敗し、どうしてもサラ水で冬越しをしないといけない場合の対策について書いていきます。
青水飼育では、冬眠中ほぼ放置で済みましたが、サラ水だとある程度の手間が発生します。
寒い中での対応になるので、かなり大変ですね。
水草を入れる
サラ水で冬越しする場合、低水温に強い水草を水槽内に入れてあげてください。
たとえば、アナカリスやマツモといったところです。
それにより次のような効果が見込めます。
水草の効果
- 金魚の栄養補給
- 飼育水の浄化作用
水草を入れることで、金魚は気候のよいときに、青水での植物性プランクトンの代わりに水草を食べることができます。
また、水草には金魚の排泄物による汚れを吸収するはたらきがあります。
青水の効果にはおよびませんが、金魚の屋外での冬越しのリスクを軽減してくれます。
水換えをする
サラ水に水草を入れて冬越しをする場合、1ヶ月に1回、3分の1ほど水換えするようにしてください。
そして、枯れて沈んだ水草の一部や、金魚の排泄物を除去してあげてください。
水換えをしなくても死ぬことはほぼありませんが、春をむかえて冬眠が明けたあとの金魚の状態が良くなりやすいです。
水換えの際の注意点としては、次の通りです。
冬眠時の水換えの注意点
- 新水を屋外に置いておく
- できる限り静かに水換えする
冬場は水道水の温度が下がりますが、それでも屋外の水とくらべると高温になります。
なので、新しく入れる水は、しばらく屋外に出して飼育水と同じ水温になるようにしてください。
また、金魚が冬眠している状態での水換えになりますが、冬眠中は極力そっとしておいてあげる必要があります。
ですから、水換えの際も、極力水流がおこらないよう配慮してあげてください。
寒さが厳しい中での水作業になるので大変でしょうが、金魚が元気に春をむかえられるよう、手間をかけてあげてください。
金魚の冬眠は青水なしでもできる?まとめ
青水ではなくサラ水で金魚を冬眠、冬越しさせることは可能かどうか、そして実際にする場合に必要な環境づくりや世話について書きました。
金魚の冬眠は青水なしでも不可能ではありません。
しかし、青水の恩恵が受けられない環境では、金魚の負担が大きくなります。
それに、飼育者の負担も大きくなります。
ですから、秋の青水管理を徹底し、青水による冬越しができるようにしてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。