琉金の種類や特徴を知りたい人「琉金の種類が知りたい。琉金ってどんな種類がいるんだろう?琉金の特徴や値段なども合わせて知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
琉金の種類や特徴について書いています
こんにちは、せいじです。
奈良県大和郡山市在住で、10年以上金魚の飼育を楽しんでいます。
さて、身近な金魚として真っ先に思い浮かぶのは金魚すくいの金魚かと思いますが、観賞用の金魚だと、琉金が一番ではないでしょうか。
金魚すくいの小赤とはちがう、フナから離れた丸い体型と、優雅な尾びれの美しさに目が惹かれますよね。
そんな琉金ですが、日本に入ってから現在に至るまで、いろいろな種類が誕生しています。
キャリコ琉金や桜琉金、特徴である尾びれを短くしたショートテール琉金など、ノーマルな琉金とはちがった魅力を感じさせてくれます。
というわけで、今回は琉金の特徴や種類について書いていきます。
琉金の特徴
まずは琉金の特徴から書いていきます。
琉金の名前の由来
琉金はりゅうきんと読みます。
流れるような長い尾びれから、「流」金と思っている人もいるようですが、正しくは「琉」金です。
この名前は、中国から日本にやってきたルートが由来となっています。
琉金は江戸時代に、中国から現在の沖縄を経て鹿児島にやってきました。
当時の沖縄は琉球と呼ばれており、琉球の「琉」の字を取って琉金と名付けられました。
琉金は和金の突然変異により誕生
琉金は和金の突然変異により誕生しました。
和金とは、もっとも祖先のフナに近い形をした金魚です。
わかりやすくいうと、金魚すくいの金魚が和金になります(観賞用の和金はくらべものにならないぐらいの美しさと迫力がありますが)
その和金から突然変異によって誕生した琉金を固定化し、ひとつの品種として確立したのです。
そして、日本に入ってからも改良が進められ、日本人の嗜好に合った現在のような姿になりました。
琉金の身体的特徴
その琉金の外見の特徴は次の通りです。
琉金の外見的な特徴
- 身体が短く豊かな体高
- 全体的に丸い体型
- 小さい頭にとがった口先
- 長く優雅な尾びれ
琉金の泳ぐ姿は優雅さを感じさせ、観賞する人を魅了します。
まさに、ザ・金魚という感じですね。
また、体高が琉金としての魅力のひとつです。
ポイントとしては、頭から背びれの間で、ボコッと盛り上がりができているかどうかですね。
なだらかな品種は、あまり形が良くありません。
ただ、丸い体型が魅力的ないっぽうで、その身体の特徴から、転覆病になりやすい品種でもあります。
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琉金はメジャーな品種
琉金は金魚の中でも、和金、出目金と並ぶ超メジャーな品種ですね。
金魚といえば琉金が浮かぶ人も少なくないでしょう。
琉金の値段は金魚の中でもトップクラスに安い
そのメジャーさゆえ、琉金の値段は金魚の品種の中でも安い部類に入ります。
4~6cmの大きさであれば、300~500円で手に入れることができます。
10cm程度の琉金でも5000円前後の値段ですね。
ただ、ショートテール琉金や桜琉金のビッグサイズで上質な個体になると、万単位の金額に跳ね上がります。
ブランド琉金(飯田・平賀)
琉金の中にはブランド琉金と呼ばれるものがあります。
有名なのが飯田産、平賀産の琉金です。
飯田琉金は、赤の色が際立って濃いことで有名です。
いっぽうの平賀産は、キャメルバックと呼ばれる豊かな体高と、多様な更紗模様が特徴です。
どちらも一般の琉金より値段が高く、ホームセンターでは手に入りにくいですね。
でも、どうせ飼育するなら美しい琉金にこしたことはありません。
今の時代はインターネットで手に入れることができるので、ぜひ検討してみてください。
琉金の種類
ここからは琉金の種類について書いていきます。
琉金
スタンダードな琉金です。
素赤と呼ばれる赤一色の体色と、尾びれの長さ、体高の豊かさが品種としての良し悪しのポイントとなります。
更紗(さらさ)琉金
白をベースに赤の入った体色をもつ、普通鱗の琉金です。
種類というより、柄のひとつですね。
平賀養魚場で生産されている、平賀琉金が有名です。
キャリコ琉金
琉金と三色出目金の交配により誕生した品種です。
琉金の体型に、紺色に似た浅葱色と呼ばれる色をベースとし、赤、黒が混じったまだら柄となっています。
明治時代にアメリカ人のフランクリン・パッカード氏から依頼を受けた初代秋山吉五郎氏が作出しました。
その出来栄えに感動したパッカード氏が、英語でまだらの意味をもつ「キャリコ」と命名したとのことです。
今や一般的にこの柄をもつ金魚をキャリコ○○と呼びますが、「キャリコ」というとキャリコ琉金のことになります。
桜琉金
桜琉金は、琉金の体型に、赤と白の体色、そして透明のうろこに普通のうろこが混じるモザイク透明鱗をもちます。
キャリコ琉金もモザイク透明燐ですが、浅葱色と黒のない桜琉金は、まったくちがった魅力をもっていますね。
(※画像は桜だるま琉金です)
アルビノ琉金
身体の色素が抜けたアルビノの琉金です。
珍しい品種で、手に入りにくいですね。
数が多くないため、体高がしっかりと出ている子が少ない印象です。
アルビノは色素がない影響で体質が弱い傾向があり、飼育がむずかしいですね。
しかし、他の琉金にはない、不思議な魅力をもっている品種でもあります。
ショートテール琉金(ダルマ琉金)
琉金と言えば長い尾びれが特徴ですが、その尾びれを短くしたのがショートテール琉金です。
丸っこい形がだるまに似ていることから、だるま琉金とも呼ばれます。
元々は尾びれの長さが本来の琉金に当てはまらないということで、ハネ対象とされていましたが、普通の琉金とはまたちがった魅力があるということで、流通するようになりました。
短い尾びれをちょこちょこ動かす姿には、愛らしさを感じさせます。
【金魚】琉金の種類や特徴を紹介します:まとめ
琉金の種類や特徴について書きました。
日本の金魚文化の中でも、和金や出目金と並んで重要な位置を占めてきた品種です。
観賞用の金魚としては、もっともメジャーですね。
そのメジャーさゆえに、あまり高価な値段がつきませんが、しかし品種の特徴をしっかりともった琉金は、ほれぼれするぐらい美しいです。
ぜひ、実際に飼育して、琉金の素晴らしさを感じていただけたらと思います。
ということで、今回はこの辺で終わりにいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。