ツリガネムシについて知りたい人「金魚の病気、ツリガネムシ寄生症について知りたい。うちの金魚がツリガネムシ寄生症になっているかもしれない。どうやったら治療できるのかな?ツリガネムシ原因や症状、治療方法が知りたい」
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この記事の内容
ツリガネムシ寄生症(エピスティリス症)の原因や症状、治療方法がわかる
こんにちは、せいじです。
今回は金魚の病気のひとつである、ツリガネムシ寄生症(エピスティリス症)について書いていきます。
ツリガネムシ寄生症は、原因虫であるツリガネムシが金魚に寄生して発病します。
水質の悪化と金魚の抵抗力の低下により、寄生されやすくなります。
寄生されると金魚の体表に大きめの粘着性のある白点が確認できます。
そして、進行するにつれてその白点が大きくなり、金魚の体表などにダメージをもたらします。
治療方法としては塩浴や薬浴ですね。
2週間~1ヶ月の期間を要するので、気長に治療することが必要になります。
というわけで、ツリガネムシについて掘り下げていきます。
【金魚の病気】ツリガネムシの原因や症状とは
ツリガネムシは原生生物の一種で、水中のプランクトンを食べ、水を浄化する作用があります。
ですので、金魚の飼育水が汚れると、浄化するためにツリガネムシが繁殖して増えます。
その繁殖した一部のツリガネムシが金魚に寄生することにより、発病します。
ツリガネムシ寄生症の原因
ツリガネムシ寄生症の原因は、ツリガネムシという原生生物が金魚に寄生することによって起こります。
ツリガネムシは水温が12℃以上になると発生します。
そして、20℃以上で活性化すると言われています。
梅雨の時期から初夏の水温が上昇する時期、そして、水温が不安定で金魚の免疫力が低下しやすい時期に発症することが多いですね。
ツリガネムシが増える原因は、飼育水の悪化によります。
つまり、水質の悪化や水温の激しい中で金魚がストレスを感じると同時に、ツリガネムシが繁殖し、寄生して発病することになります。
ツリガネムシ寄生症の症状
初期症状としては、体表の鱗に、白点病よりも大きめの白点が確認できます。
これはツリガネムシが集まっている状態です。
この白点は、時間が経つにつれて大きくなっていきます。
そして、うろこが持ちあがり、患部周辺に充血が見られるようになります。
症状が進行すると、うろこが剥がれ落ちて、中の肉が見える状態となります。
穴あき病のような症状ですね。
また、ツリガネムシが体表ではなくひれに寄生した場合は、白点があらわれたあと、病状の進行に伴って、尾腐れ病と似たような症状になります。
2次感染に注意が必要
ツリガネムシの症状を説明してきましたが、うろこが剥がれたり、肉が露出したりと、体表にダメージが発生する病気ということが分かっていただけたと思います。
そのため、ダメージを受けた部分から、別の細菌による感染症が発生する場合があります。
なので、2次感染による病気の予防をする必要があります。
ツリガネムシ寄生症はうつる?
ツリガネムシ寄生症が発症した水槽内には、それなりのツリガネムシがいると考えられます。
なので、金魚の状態が悪ければ、寄生される可能性があります。
水換えをすることによって、ツリガネムシを排出し、塩浴で金魚の体調を整えるようにしましょう。
発病している金魚は隔離して、他の容器で治療した方がいいですね。
というのも、ツリガネムシの治療は、2週間~1ヶ月程度かかるからです。
薬浴は金魚にとって、ある程度の負担が発生します。
なので、発病している金魚だけに薬浴を実施するようにしましょう。
ツリガネムシ寄生症と白点病の見分けかた
ツリガネムシ寄生症と同じく、白点病でも白点が発生します。
白点病の白点との見分け方としては、ツリガネムシのほうが点の輪郭がぼやけており、まん丸というよりは形がくずれています。
対して、白点病の白点は、ツリガネムシよりも小さく、はっきりとしています。
このちがいをチェックして、早期治療を開始しましょう。
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【金魚の病気】ツリガネムシの治療方法
ツリガネムシの治療について書いていきます。
治療方法としては塩浴、そして薬浴が効果的です。
ツリガネムシに塩浴の効果はある?
ツリガネムシは体表にダメージが出る病気なので、2次感染を予防するためにも塩浴を実施したほうがいいです。
塩浴の殺菌効果と、自然治癒力の向上により、金魚の状態の悪化を防ぎ、病気からの回復力をバックアップしていきましょう。
ツリガネムシに効果のある薬
ツリガネムシに効果のある薬は次の通りです。
ツリガネムシに効果のある薬
- ヒコサンZ
- グリーンFゴールドリキッド
- グリーンFゴールド顆粒
その中でもおすすめは、ヒコサンZです。
グリーンFゴールドでも治療は可能ですが、この薬剤は金魚のダメージが大きい薬でもあります。
なので、長期間の使用に金魚が耐えられない可能性があります。
というのも、ツリガネムシを駆除するためには、2週間~1ヶ月ほどかかります。
そして、その間薬浴が必要なります。
ヒコサンZであれば、金魚への負担もそこまで大きくないので、ツリガネムシの特性を考えると、こちらのほうが向いていると言えます。
【金魚の病気】ツリガネムシの原因や症状、治療方法を解説まとめ
金魚の病気であるツリガネムシの原因、症状、治療方法について書きました。
ツリガネムシ寄生症は水質の悪化、水温の変化による金魚の抵抗力の低下により発症します。
また、病気の原因であるツリガネムシは水温が20℃以上で活性化する原生生物です。
なので、梅雨時期や初夏にかけて、発病しやすくなるので注意が必要です。
発病してしまったら、発病した金魚を隔離して塩浴、薬浴によって治療を行いましょう。
また、本水槽についても、水換えをして塩浴を実施してください。
ツリガネムシを治癒させるためには2週間~1ヶ月かかるとされています。
長期戦になりますが、再発のないようにしたいところですね。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。