金魚を混泳させたい人「品種が違う金魚を一緒に飼育してもいいのかどうか知りたい。金魚っていろいろな種類があるよね。同じ水槽でちがう種類の金魚を飼育しても大丈夫なのかな?なにか問題が出るの?注意点なども知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
いろいろな種類の金魚を一緒に飼育することは可能か、一緒に飼育できる金魚の種類や相性、混泳時の注意点について書いています。
こんにちは、せいじです。
金魚には様々な品種があります。
それぞれの美しさがありますが、ちがう品種の金魚を同じ水槽で飼育するのはありかなしかという疑問があります。
ちがう品種の混泳を考える時に大切な基準として、泳ぎのスピードがあげられます。
泳ぎのスピードは金魚の生活リズムとなり、リズムがちがう品種を混泳させると、金魚にはストレスになります。
このスピードは体形によって異なります。
そして、大きく4つのタイプに分けることができます。
同じタイプの品種は、よく似た生活リズムになるので、混泳の相性がよくなります。
また、ちがうタイプであっても、混泳させやすい品種と、そうでない品種があります。
というわけで、今回は金魚の混泳について掘り下げていきます。
金魚の4つのタイプと混泳の相性が良いタイプ、悪いタイプとは?
まず、金魚の4つのタイプについて説明します。
それから、タイプによる混泳の相性について書いていきます。
金魚の体形による4つのタイプとは
金魚の4タイプに分けた際のポイントは、泳ぎの上手、下手となります。
4つのタイプとは次のようになります。
金魚の4つのタイプ
- 和金型
- 琉金型
- オランダ型
- らんちゅう型
それぞれのタイプに当てはまる品種と、泳ぎを中心とした特徴をまとめていきます。
(泳ぎが早い順にA~Dにランクを表示)
和金型(A)
和金型の品種
- 和金
- 朱文金
- コメット
- ブリストル朱文金
和金型の金魚の特徴は、金魚の先祖であるフナ型に近い体型をしていて、泳ぎが非常に得意である点です。
また、丈夫な品種となります。
琉金型(C)
琉金型の品種
- 琉金
- キャリコ琉金
- 出目金
琉金型の金魚は、丸みを帯びが身体が特徴的です。
なので、その体系から、和金やオランダ獅子頭ほど泳ぎが得意ではありません。
オランダ型(B)
オランダ型の品種
- オランダ獅子頭
- 東錦
- 丹頂
- 青文魚
- 茶金
オランダ型の金魚は、頭の肉瘤が特徴です。
泳ぎについては和金型ほどではありませんが、琉金型よりも得意です。
らんちゅう型(D)
らんちゅう型の品種
- らんちゅう
- 桜錦
- 江戸錦
- 花房
- 南京
らんちゅう型は、その独特な形と、背びれがないことにより、4つのタイプの中ではもっとも泳ぎが下手な品種となります。
混泳の相性が良い品種
同じタイプの品種であれば、基本的に混泳させても問題ありません。
泳ぎの能力や、身体の大きさが似通っていて、生活リズムが合うからです。
また、琉金型とオランダ型についても、比較的泳ぎの能力が近いため、混泳がうまくいきやすいです。
混泳の相性が悪い品種
逆に、泳ぎが他の品種とちがって圧倒的に上手な和金型は、他のタイプの金魚と混泳させないようにしましょう。
反対に、泳ぎが下手ならんちゅう型についても、他のタイプとの混泳は向いていません。
金魚すくいで見かける和金と出目金の混泳は相性が悪い
お祭りの屋台の金魚すくいでは、和金(小赤)の中にアクセントとして黒い出目金が混ざっています。
赤色の小赤の中に黒色の出目金がはいることで、見た目にも楽しく、和金を狙うか、出目金を狙うかといった楽しみも広がります。
しかし、金魚を飼育する観点からいうと、和金と出目金の混泳は絶対避けたほうがいいですね。
和金と出目金の泳ぎの能力が違いすぎるので、出目金が餌にありつけず、ストレスをためることになります。
餌が食べられないので、当然成長も遅くなりますね。
特殊な品種は混泳を避けましょう
金魚の品種の中には、4つのタイプとは別に、特殊な特徴を持った品種が存在します。
これらの品種は、混泳を避け、単独の品種で飼育した方が良いですね。
混泳に向いていない品種
- ピンポンパール
- 頂点眼
- 水泡眼
- 蝶尾
- 土佐錦
ピンポンパールは、泳ぎがとても下手な品種です。
また、珍種鱗という特別な鱗を持っており、デリケートな品種となっています。
飼育が比較的むずかしい金魚ですね。
なので、他の品種との混泳を避け、単独で飼育するようにしましょう。
頂点眼については、目が独特な位置にあるので、他の金魚とくらべて視野が狭くなります。
また、泳ぎも下手なので、混泳には向いていません。
水泡眼については、頂点眼と同じように視野の問題と、他の金魚に水泡を突つかれて破れてしまう可能性があります。
水泡が破れてしまっても再生しますが、完全に元に戻らない可能性があります。
ですので、水泡の左右のバランスがくずれてしまうことになります。
蝶尾や土佐錦は、それぞれ独特の尾びれを持っています。
二種類とも水流をおさえた環境での飼育が適しているため、他の品種と混泳させないほうが良いですね。
金魚同士を混泳させる際の注意点
品種のちがいにおける、混泳の向き、不向きについて書いてきました。
ここからは、同じタイプの品種や、混泳の相性が良い品種であっても、混泳させる際に注意しておかなければならない点について書いていきます。
大きさに差がないこと
同じ品種同士であっても、大きさに差がありすぎる場合は、混泳させないほうが良いです。
身体の大きな金魚のほうがえさを取りやすくなり、ますます成長に大きな差ができてしまいます。
また、小さな金魚が大きな金魚にいじめられてしまうこともあります。
なので、いっしょの水槽で飼うのは避けましょう。
繁殖時期にかぶらないこと
4月から5月にかけては、金魚の繁殖時期になります。
その際に混泳させていると、雑種の金魚が誕生してしまうことになります。
わざと組み合わせるのならいいですが、そうでないのであれば、繁殖時期には混泳を避けるようにしてください。
品種がちがう金魚の混泳は可能?相性や注意点などを解説まとめ
品種がちがう金魚の混泳について書きました。
金魚の混泳は可能です。
ただし、相性の良し悪しがあり、避けないといけない組み合わせがあるので、その点については本記事を参考にしていただけたらと思います。
とはいえ、相性の悪い組み合わせでも、問題ないケースもあります。
個々の相性もあるので、その辺りはしっかりと見極めてあげてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。