金魚を飼育している人「金魚が水槽の隅で動かないんだよね。原因はなんだろう?病気なのかな?こういう場合どうしたらいいんだろうか?元気になる方法が知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
- 金魚に元気がない理由がわかる
- 金魚に元気がないときの対処法がわかる
こんにちは、せいじです。
大切に飼っている金魚さん。元気がないととても心配ですよね。
なにかしてあげようと思っても、特に病気の様子はないし。
大丈夫かな?動くかな?と思ってつい水槽をたたいて刺激、泳ぐのを確認して少し安心する、みたいなことってありますよね。
実はこれは逆効果です。苦しんでいる金魚にとって、さらにストレスをあたえる行動になってしまっています。
そこで、今回は金魚に元気がなく、動かないときの対処方法を書いていきます。
少しでも金魚さんが元気になる可能性を高めていきましょう。
金魚が動かない、元気がない原因は?
さて、まず健康な金魚さんの日常生活を振り返ってみます。
なんの問題もな金魚さんであれば、水中を泳いだり、漂ったりしています。
背びれをぴんと張り、ゆったりと行動していますよね。
そして、肛門から長くのばして糞をします。
「そろそろ切ってもいいんじゃね」って思うぐらい、糞がのびていますよね。
ある種、芸術品だなと感じたりもします(笑)
さて、人を揶揄する言葉に「あの人は上司の金魚の糞だ」というのがありますが、金魚が長く糞を引きつれていれば、健康な証拠です。
というわけで、ここまで見てきた日常以外の状態になったとき、金魚のからだに異変が起こっていると考えたほうがよい、ということになります。
具体的にあげると、次のような状態です。
金魚の体調不良のサイン
- 水槽の底でじっとしている
- 水面に浮かんでいる
- 水槽の隅で動かない
- 背びれをたたんでいる
- 糞が細切れになっている
これらは金魚の体調が悪いサインの一部です。
体調を回復するために、対応が必要ということですね。
その前に、体調が悪くなる原因について書いていきます。
ちなみに、体調不良のサインについて、【重要】金魚の病気を予防する6つの方法とは【かんたんです】でさらに詳しく書いています。
読んでいただけるとうれしいです。
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餌の食べ過ぎによる体調不良
金魚は餌の食べ過ぎによって体調をくずすことが多いです。
なぜなら、胃を持たないために消化機能が弱いからです。(厳密にいうと胃のなごりのようなものはある)
なので、餌をあげすぎると、消化不良を起こして体調をくずします。
人間も食べすぎると風邪をひきやすくなりますよね。
金魚はそれ以上に消化にパワーが必要なので、食べすぎるとからだにかかる負担が大きくなり、体調をくずすのです。
金魚の死ぬ原因のワースト1が餌の与えすぎ、と言われるほどですからね。
さて、そんな食べ過ぎによってよく見られる症状として、転覆病というものがあります。
転覆病は浮袋などに異常が発生して、まともに泳げなくなる病気です。
食べ過ぎによる転覆病には次のように2タイプあります。
転覆病の2つのタイプ
- 水面に浮いてしまう
- 水底に沈んで浮けない
このような症状が見られたら、すぐに餌を切る必要があります。
その他、転覆病の詳しい原因や治療方法については、金魚の転覆病とは?原因や治療方法を解説をご覧いただけるとうれしいです。
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金魚の転覆病とは?治療方法を解説【逆さまになる・浮く・沈む病気】
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水質の悪化によるストレス
金魚の動きが悪くなる原因として、水質の悪化が考えられます。
水質が悪くなると、金魚はストレスを感じて体調をくずします。
定期的に水換えをしているのに水質が悪くなる場合には、次のような原因が考えられます。
水質が悪化する原因
- 金魚が食べきれなかった餌の腐敗
- 金魚の排せつ物と濾過能力、水換えの頻度のバランスが合っていない
この場合は次のような対処が考えられます。
水質悪化への対策
- 餌の量の見直し
- フィルターの増設
- 水換えの頻度を増やす
餌の食べ残しがある場合は、与える量が多すぎます。
なので、量を調整してください。
水底に残った餌は、網などですくって出してあげたほうがいいです。
濾過能力が足りていない場合は、投げ込み式フィルターを追加したり、フィルターのサイズを大きくしたりといった対応が必要です。
フィルターの増設がむずかしいようであれば、水換えの頻度を増やして対応しましょう。
手間になりますが、大事な金魚さんが病気をする方がもっと手間になります。
精神的にもストレスになりますしね。
水温が低い
水温が低い季節は、金魚の動きは鈍ります。
金魚が活発に活動できる適正水温は18~25℃です。
それを下回ると、動きが鈍くなります。
さらに10℃以下になると、冬眠に近い状態になるので、あまり動かなくなります。
たとえば、冬の金魚すくいではヒーターを設置しますが、あれはすくう人が冷たくないように、という配慮の他にも理由があります。
つまり、水温が低いと金魚が動かないので、かんたんにすくえて金魚すくいにならないのです。
なので、ヒーターによって水を温めて、金魚の活動を高め、金魚すくいを楽しめるようにしているのです。
というわけで、水温が10℃を下回っている場合は、活動が低下しているので、どうしても動きは悪くなります。
刺激して無理に動かさずに、そっとしておいてあげましょう。
ちなみに、冬も観賞魚として優雅に泳ぐ姿を楽しみたいのであれば、ヒーターを設置して飼育することをおすすめします。
環境に適応しようとしてじっと耐えている
金魚屋さんなどで新しく金魚を購入して自宅の水槽に入れたときに、底で動かない場合があリます。
これは、金魚が新しい環境に適応しようとして、じっと耐えている状況です。
金魚は環境の変化に敏感な生き物なので、適応するのに時間がかかるのです。
無事環境に適応できれば、おおよそ3日ほどで泳ぎ出します。
しかし、適応できずに死んでしまう金魚もいますね。
金魚が動かない、元気がないときの対処法
ここまでは、金魚が動かない、元気がない原因について書いてきました。
その場合、どのように対処したらいいでしょうか。
ここからは、基本的な対処法について書いていきます。
塩浴(塩水浴)を実施する
金魚に元気がない場合、まずしてあげたいのが塩浴(塩水浴)です。
塩浴(塩水浴)には、日常生活での金魚の負担を軽減する効果があります。
金魚はふだん、水中で浸透圧調整を行っています。
体内に入ってくる水を、常時えらから排出する作業をしているのです。
その負担を軽減してあげることで、自然治癒力が高まり、金魚の体調が回復しやすくなります。
塩浴の詳しい効果については、金魚の塩水浴とは?やり方や効果をわかりやすく解説をご覧いただけるとうれしいです。
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餌をあたえない(絶食)
金魚に元気がない場合に必ずするべきこと2つ目は、餌を与えないことです。
上にも書いたように、金魚のからだには胃がなく、消化機能が弱いです。
なので、餌を食べて消化するときに、かなりのパワーが必要になります。
弱っているうえで消化にパワーを持っていかれると、ますます体力が低下してしまいます。
なので、回復するためには絶食が必要なのです。
食べ過ぎによる転覆病についても、絶食が必要です。
餌を食べたら転覆して、しばらくしたら元に戻る、という状態であれば、食べすぎが原因の転覆病ですから、しばらく餌をあげてはいけません。
ちうなみに、金魚はしばらく餌を食べなくても死にません。
最低でも、2週間は大丈夫です。
私の経験では、最長3ヶ月餌をあげなくても死ぬことはありませんでした。
金魚を元気にしたいのであれば、心を鬼にして餌を切るようにしてください。
まとめ
金魚動かない、元気がない原因と、対処方法について書きました。
大切なのは、金魚の異変に早期に気づくことです。
早く気づくことができれば、手遅れになる前に対応することができるからです。
そのためには、普段の観察が不可欠です。
餌をあげるときなどに、異変がないか見てあげてください。
金魚の異変については、【重要】金魚の病気を予防する6つの方法とは【かんたんです】に詳しく書いています。読んでいただけるとうれしいです。
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では、今回はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。