金魚について

金魚の尾びれの種類を解説します【いろいろな形があります】

2021年6月10日

尾びれの種類を知りたい人「金魚の尾びれの種類を知りたい。金魚を見ていると、いろいろな形の尾びれがあるよね?とてもシンプルなものから、うっとりするぐらいゴージャスなものまで、ほんと多様だなって思う。いったいどれぐらいの種類があるんだろう。そして、尾びれの名前や特徴を知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の尾びれの名前、種類や特徴について書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚の尾びれにはいろいろなバリエーションがあります。形や特徴によって、次のように分けられます。

金魚の尾びれの種類

  • フナ尾(サバ尾)
  • 吹き流しフナ尾
  • 三つ尾
  • 四つ尾
  • 桜尾
  • 平付尾
  • 平付反転尾
  • 蝶尾
  • 孔雀尾
  • ブロードテール
  • ローズテール
  • ハーフムーン

尾びれだけで、すごい数の種類がありますよね。

魚類らしい泳ぎに必要な形をしているものから、人間の手が加わって、観賞性の高い魅力的な尾びれの形まで、いろいろとあります。

金魚の身体と組み合うことで、魅力の幅がさらに広がります。

というわけで、今回は金魚の尾びれの種類や特徴について解説していきます。

金魚の尾びれの種類を解説します

では、金魚の尾びれの種類や特徴について見ていきましょう。スタンダードなものから、超レアなものまで、網羅していきたいと思います。

フナ尾(サバ尾)

まずは金魚の中でもっともスタンダードな尾びれである、フナ尾(サバ尾)です。

フナ尾の代表的な品種としては、和金があげられます。和金は祖先であるフナにもっとも近く、そのフナと同じ形の尾びれであることから、フナ尾と名付けられています。

1枚ものになっていて、水をかくのに効率の良い尾びれです。

その体型と、尾びれの形によって、和金が金魚の中でもっとも泳ぎの能力が高いんですね。

吹き流しフナ尾

コメットに代表されるのが、吹き流しフナ尾です。

1枚ものの尾びれで、長く伸びているのが特徴です。

名前の「吹き流し」とは、鯉のぼりにも使われる、風の向きを確認するためのものです。

尾びれの伸び具合が「吹き流し」を連想させることから、「吹き流しフナ尾」と名付けられました。

吹き流しフナ尾を持つ代表的な品種は、コメットになります。個体によっては自分の身体と遜色ないぐらいまで長くなります。

三つ尾

上から見たときに、お先が3つの点を持つ尾びれを、三つ尾と呼びます。

真ん中の点、そして左右に広がった先の点が2つで3点になります。

多くの品種で見られる尾びれです。

四つ尾

四つ尾は、三つ尾の三点のうち、真ん中が二つに分かれている尾びれです。

琉金型の尾びれが、基本四つ尾となっています。優雅な印象を受ける形ですね。

桜尾

四つ尾の真ん中の切れ込みが浅いタイプのものを、桜尾と言います。

上から見ると、桜の花びらに見えることが名前の由来となっています。

平付尾

尾びれが身体と水平に広がっているタイプのものです。

平付反転尾

尾びれが外側からカールしている尾びれが平付反転尾と呼ばれる尾びれになります。

この尾びれを持つ品種は、土佐錦ですね。成長過程で尾びれの形を整え、維持するのがむずかしいとされています。

そのために、円形で容器で飼育したり、あまり泳がない環境を作ったりします。泳ぎすぎると、尾びれがうまくカールしないからです。

尾びれを作ることも含めて、土佐錦は飼育がむずかしい品種となります。

蝶尾

上から見ると、蝶々のような形をしている尾びれを、蝶尾と呼びます。

この尾びれを持つのは、ズバリ品種の名前にもなっている蝶尾です。

土佐錦と並んで、非常に美しい尾びれとなっています。まさに芸術品ですね。

孔雀尾(くじゃくお)

孔雀尾は、4枚に分かれ、X字型に広がった形をしています。

その尾びれの形が、孔雀が羽を広げた姿に似ていることから、孔雀尾と名付けられました。

この独特の尾びれを持つ「地金」は、愛知県の天然記念物に指定されています。

ブロードテール

ブロードは生地の名前から取られています。生地の表面が盛り上がって見える畝(畝)を持つ、高密度な平織生地で、その形が連想されるということで、ブロードテールと名付けられました。

ブロードテールは、通常の尾びれよりも横に幅が広く、うねりのある形状になっています。

良い形のブロードテールからは、高級感と優雅さが感じられますね。

ブロードテール琉金が市場に出ていますが、ペットショップのアクアリウムコーナーなどでは、なかなか見かけることができません。金魚の専門店でも珍しい類になります。

手に入れたい場合は、インターネットを活用するのがいいですね。

ローズテール

ローズテールは、バラの花びらのように見えることから名付けられました。

尾びれにウェーブがかかり、バラを連想させるような形になっています。

オランダ獅子頭で時々見られる尾びれのバリエーションとなっています。

ハーフムーン

ハーフムーンは、比較的新しい尾びれの形になります。外国産のオランダ獅子頭などに見られる尾びれで、横から見ると半月のように見えることから、ハーフムーンと名付けられました。

水槽飼育がスタンダードになってきたことで、横見を重視した形と言えます。

金魚の尾びれの種類を解説します:まとめ

金魚の尾びれの種類について書きました。

かなりたくさんの尾びれのバリエーションがあることがわかっていただけたと思います。同品種でも、尾びれのちがいだけで楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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