メダカのトリートメントについて知りたい人「メダカのトリートメントについて知りたい。メダカを新しく飼うときに、トリートメントを必ずしないといけないって聞いた。トリートメントってなに?どうして必要なの?具体的な方法もふくめて知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカを新しく飼育するにあたっては、トリートメントを実施しなければなりません。
なぜなら、新しく導入したメダカは、元々いた場所から病気を持ち運んできたり、大きな環境の変化に体調をくずして、病気になってしまう可能性があるからです。
それを防止するためにおこなうのがトリートメントです。
もし、トリートメントをしないで直接本水槽に入れてしまった場合、新しいメダカが持ち込んだ病気によって、これまで大切にしていたメダカまで全滅してしまうリスクがあります。
ですから、メダカを新しく導入する際には、トリートメントは必須となるんですね。
というわけで、今回はメダカのトリートメントについて解説します。
メダカを新しく導入する際に必要なトリートメントとは?
では、メダカのトリートメントについて見ていきましょう。
まずは、あらためてなぜトリートメントが必要なのかについておさえておきたいと思います。
そして、具体的なトリートメントの方法について解説していきます。
なぜトリートメントは必要?
新しくメダカを導入するにあたっては、トリートメントは必須の作業となります。
なぜなら、新しく導入するメダカが、病原細菌や寄生虫を持ち込む可能性があるからです。
ですから、トリートメントをして、これらの病原細菌や寄生虫を本水槽に持ち込まないようにしなければならないんですね。
どうして、新しいメダカが病原細菌を持ち込む可能性があるのかというと、次のような原因があげられます。
新しいメダカが病気を持ち込む原因
- 元々の水槽に病原細菌が存在した
- 環境の変化によって免疫力が低下病原細菌に完成した
メダカをお店で購入する場合、メダカが弱っている可能性があります。
なぜなら、お店ではたくさんの個体をお客さんに見せるために、過密飼育になっていることが多いからです。
また、店が営業している間は、常に人の目にさらされることになります。
ですから、ストレスを感じやすいんですね。
そのような状況から、病原細菌による感染症を起こしやすかったり、寄生虫に寄生されやすいということがあるのです。
それにくわえて、やってきたメダカは飼い主の元で準備された新しい環境に適応しなけらばならない、というストレスを抱えることになります。
なので、さらに免疫力が低下し、病気になる可能性が高くなるのです。
つまり、飼いはじめのころは、メダカはストレスフルな状態になっているということです。
本水槽に入れる前に、他の容器でメダカのストレスを取り除き、さらにすでに病気になっていないかどうかを確認するのがトリートメントの役割となります。
トリートメントはどれぐらいの期間するの?
トリートメントは、どれぐらいの期間すればいいでしょうか。
目安となるのは1週間ぐらいです。
なぜなら、病気の潜伏期間をふまえたときに、1週間様子を見ればだいたいの病気の有無は判断できるからです。
また、メダカが新しい環境に適応するのに必要な時間としても、1週間あれば大丈夫でしょう。
ですから、トリートメントの期間は1週間を目安にしてください。
トリートメントはいつするの?
トリートメントの目的は、病気の持ち込みの防止、そしてメダカの新しい環境への適応です。
ですから、トリートメントを実施するタイミングとしては、メダカを購入したり、知人からもらって持ち帰った直後からということになります。
メダカのトリートメントの方法
ここからは、メダカのトリートメントの具体的な方法について見ていきましょう。
持ち帰ったメダカを本水槽以外の容器に移す
まず、本水槽(容器)以外の容器を準備してください。
バケツなどでもかまいません。
そこにカルキ抜きをした水道水をはり、持ち帰ったメダカの袋を浮かべます。
そして、30分したら、袋の中の水を3分の1捨ててください。捨てた分、新しい容器の水を追加しましょう。
それを3回繰り返したら、メダカだけを袋から取り出して新しい容器に移します。
この作業を、水合わせといいます。
もう少し詳しく言うと、水温合わせと水質合わせになります。
メダカを急激な変化から守るために実施するんですね。
塩水浴を実施する
メダカを容器に移したら、塩水浴を実施してください。
塩水浴を実施することで自然治癒力を高めて、病気の感染を予防し、体調を整えることができるからです。
また、新しい環境に適応するために、エネルギーを費やせるようにすることもできます。
塩水浴とは、飼育水を0.5%の塩水にし、そこでメダカを泳がせることを言います。
飼育水を塩水にすることで、浸透圧の負担からメダカを解放することができるからです。
メダカは、淡水で生活する生き物ですが、淡水で生活していると、浸透圧によって水が体内に入り込んできます。
ですから、メダカは常に入り込んできた水を排出する作業をしているんですね。
健康な状態のメダカではなんの問題もないのですが、体調不良や新しい環境でストレスを感じているメダカにとっては、この浸透圧が負担になってしまいます。
この負担を軽減してあげることで、日々の生活がラクになり、環境への適応や、体調不良などを改善するためにエネルギーを使えるようになるのです。
軽めの薬浴で病気予防
前述したように、新しいメダカは元々の環境から病原細菌を持ち込んでいる可能性があります。
免疫力を高めれば、それらに感染するリスクを下げることができますが、それでも心配だという人は、薬浴を実施してください。
病原細菌に対する薬浴を先にしておくことで、病気の発症をおさえたり、仮に発症したとしても、早期治療の効果があります。
ただし、健康なメダカに薬浴をすることは、けっしていいことではありません。
薬浴はメダカの負担になるからです。
ですから、病気の治療に必要な分量と同じではなく、薄めの薬浴を実施するようにしてください。
メダカを新しく導入する際に必要なトリートメントとは?:まとめ
メダカを新しく導入する際に必要なトリートメントについて書きました。
この記事をまとめます。
メダカのトリートメントまとめ
- 新しく飼うメダカは病気や原因菌を持っている可能性がある
- また、環境の変化で、病気になりやすい
- 本水槽にいきなり入れると、病気で全滅してしまうリスクがある
- 別容器でトリートメントを実施する
- トリートメントは塩浴と薬浴
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。