水泡眼に向いている餌が知りたい人「水泡眼を飼っているんだけれど、水泡眼って特殊な姿をしているよね?だから餌にも配慮が必要だったりするのかな?どんな餌をあげたらいいのか知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
水泡眼など、金魚の飼育を10年以上しています。
また、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、今回は水泡眼の餌について見ていきたいと思います。
水泡眼は、金魚の品種の中でも特殊な姿をしています。
大きな水泡を2つ持ち、背びれがなく、それゆえ泳ぎを非常に苦手としています。
そんな水泡眼に向いている餌は、どのような餌でしょうか?
結論として、水泡眼には浮上性の人工餌が向いています。
というわけで、水泡眼の餌選びの基準や、具体的な餌、そして餌やりの方法について書いていきます。
なお、水泡眼の誕生の由来や特徴、飼育方法など網羅的に知りたいかたは、【金魚】水泡眼とは?飼い方や混泳の相性など飼育ポイントを解説をご覧ください。
【金魚】水泡眼に向いているのはどんな餌?
では、水泡眼に向いている餌について掘り下げていきます。
市販されているたくさんの餌から、水泡眼に向いている餌を選ぶにあたっては、品種としての特徴をふまえる必要があります。
水泡眼は、金魚の中でもかなり特殊な品種になりますので、その特徴をふまえながら餌を考えていきます。
水泡眼は金魚の中でもトップクラスに泳ぎが下手
水泡眼は金魚の中でも非常に泳ぎが苦手な品種です。
身体的な特徴が、泳ぐことに向いていないからです。
水泡眼が泳ぎが苦手な理由
- 大きな水泡が邪魔
- 背びれがない
- 尾びれが小さい
水泡は、泳ぐ際に水の抵抗を生みます。
また、ぶらぶらと揺れるため、泳ぐのによけいなパワーが必要になります。
そして、尾びれの小ささは推進力を低下させます。
なので、泳ぎの能力が低いのです。
本来であれば、泳ぎの苦手な品種は沈下性の人工餌が向いています。
沈下性の餌だと餌が沈んで動かないため、泳ぎが下手でも逃すことなく食べることができるからです。
水泡への配慮が必要
しかし、水泡眼については、必ずしも沈下性の餌が向いていると言えません。
なぜなら、沈下性の餌だと環境によっては水泡が傷つく恐れがあるからです。
たとえば、水槽の底に砂利を敷いている場合、餌を食べてるときに、水泡が砂利に擦れて破損する恐れがあります。
ですから、沈下性の餌をあたえるのであれば、環境には配慮する必要があるのです。
たとえば、砂利を敷かないベアタンクにして、沈下性の餌をあたえる、というふうにです。
とはいえ、砂利は水質を安定させる効果があります。
バクテリアの棲み処となり、生物濾過の作用がアップするからです。
また、ベアタンクは水槽の底に苔が発生したり、糞が目立つので、掃除に手間がかかります。
このあたりについては、どちらを優先するか、個人の飼育スタイルによります。
私はどちらかというと、水質の安定のために砂利を残し、沈下性の餌をさけますね。
浮上性の餌が向いている
ということで、水泡眼には浮上性の人工餌が向いていることになります。
生物濾過の作用や、掃除の手間を省きつつ、水泡が傷つくリスクを下げるためです。
とはいえ、泳ぎが不得意なので、餌をつかまえるのに苦労するかもしれません。
ですから、水流をできるだけおさえる工夫をしてください。
たとえば、上部フィルターを使用しているのであれば、濾過層から水槽に戻すエルボの角度を調整するといったことがあげられます。
水流をガラス面に向けることで、勢いを下げることができます。
他にも、投げ込み式のスポンジフィルターを使用して、エアポンプの強さを調整する方法があります。
そもそも金魚は止水性、つまり水が止まっている状態を好む生き物なので、水流をおさえることにより得られるメリットは、餌の食べやすさだけではありません。
水流に抗う必要がなくなるので、日常生活の負担を軽減することができるのです。
泳ぎが非常に苦手な水泡眼であればなおさら効果は高いですね。
水泡眼の餌のあたえかた
ここからは、水泡眼の餌のあたえかたについて書いていきます。
水泡眼の餌のあたえかたの基本は、次の通りです。
水泡眼の餌のあたえかた
- 1回5分で食べきれる量
- 1日1~2回
- 複数回あたえるときは3時間以上あける
基本の餌やりをベースに、大きく育てたいかたは餌の回数を増やすようにしてください。
ただし、水温によって餌の量や種類を調整する必要があります。
水温が下がると、消化能力が低下し、消化不良を起こしやすくなるからです。
水温にあわせた餌やりの方法については、金魚は水温によって餌の調整が必要!失敗しない方法を紹介しますをご覧ください。
【金魚】水泡眼に向いているのはどんな餌?あたえかたは?:まとめ
水泡眼の餌について書きました。
泳ぎが超にがてな水泡眼ですが、水泡が破損するリスクを考えると、沈下性よりも浮上性の餌のほうがいいでしょう。
とはいえ、泳ぎの能力をカバーできる環境を整えつつ、給餌する必要があります。
具体的には、水流をおさえるようにしてあげてください。
また、沈下性の餌を選択する場合は、底砂利などで水泡が傷つかないような環境作りが必要です。
水泡は、破れてしまっても命に別状はありませんし、再生もします。
しかし、完全に元通りにはならないので、やぶれないようにすることが重要です。
見た目が悪くなると悲しいですからね。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。