メダカの稚魚に餌をあげないとどうなるか知りたい人「メダカの稚魚に餌をあげないとどうなるか知りたい。メダカの稚魚が生まれたんだけれど、餌やりをする時間がなかなか取れそうにないんだよね。でも、自然の中でもメダカって育ってるわけだから、放っておいても実は育つんじゃない?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカが卵を産んで孵化したら、稚魚の飼育がはじまります。稚魚を成長させるためには餌やりをしたり、水換えをしたりとなにかと忙しいんですよね。
ところで、メダカの稚魚の餌やりは本当に必要なんでしょうか?というのも、自然界でもメダカって育ってますよね。稚魚も立派なメダカになります。
自然界には当然人工餌はないわけで、ということは実は餌をあたえなくても育つんじゃないの?という疑問が出てきます。
というわけで、今回は、メダカの稚魚に餌をあたえないとどうなるのかについて解説します。
メダカの稚魚に餌をあげないとどうなる?
では、メダカの稚魚に餌をあげないとどうなるのかについて見ていきましょう。
結論から言うと、どうなるのかは飼育環境によってちがってきます。
屋内水槽であれば餌がなくては生きていけない
メダカの稚魚を屋内水槽で、完全に人工的な環境で飼育している場合は、餌をあげないと確実に餓死します。
なぜなら、メダカの稚魚の餌となるものがまったくないからです。
当たり前の話しですが、メダカは餌がないと生きていくことができません。
人工的な環境だと、餌になるものが発生しないため、餓死して死んでしまうんですね。
屋外飼育の場合は生きられるメダカもいる
では、屋外飼育の場合はどうでしょうか。
屋外飼育の場合は、生き延びる稚魚もあらわれます。なぜなら、餌が自然と発生するからです。
屋外で飼育している場合、飼育水の中に自然とバクテリアや微生物が発生します。
メダカの稚魚は、そのような微生物を食べることによって餓死をまぬがれるんですね。
ただし、屋外とはいえ人工的な環境では発生する微生物が限られます。自然界のように、たくさんの微生物が発生するわけではないんですね。
ですから、発生する微生物の量に応じた数だけ、稚魚は生き残るんですね。
逆にいうと、大半の稚魚は餓死してしまう可能性が高いでしょう。
稚魚のうちはしっかりと餌をあたえる
そもそも、稚魚のうちはしっかりと餌をあたえてあげなければなりません。そうじゃないと、餓死してしまうからです。
メダカの成魚では、1日に1〜2回、3〜5分で食べ切れる量の餌をあたえる必要があります。いっぽう、稚魚では成魚と同じ回数では足りません。
稚魚は成長するために、たくさんの栄養を必要とします。ですから、1日4〜5回ほど餌をあたえる必要があるのです。
とはいえ、なかなか4〜5回餌やりができる人も少ないでしょう。そのような場合は、自動給餌器を活用する、という手があります。
自動給餌器とは、時間を設定しておけば、その時間に餌をあたえてくれる機械です。
これを使えば、仕事で餌やりができない人でも、一日何回も餌をあたえることができます。
なお、おすすめの自動給餌気については、金魚の餌やりに便利なフードタイマーとは?【おすすめ商品あり】をご覧ください。
もっともおすすめのフードタイマーのリンクも貼っておきます。
メダカの稚魚の餌のあたえかた
ここからは、メダカの稚魚への餌のあたえかたについて見ていきましょう。
まちがった餌やりですと、メダカの稚魚を殺してしまうことにもなりかねません。
ですから、適切な餌やりを把握しておいてください。
1回の量をおさえ回数を増やす
メダカの稚魚の餌やりでは、1回にたくさんの量をあたえてはいけません。
なぜなら、1度に食べられる量は決まっており、それほど多くないからです。
メダカは胃を持たない生き物です。ですから、たくさんの餌を1度に食べることができないんですね。
たくさんの餌をあたえようと思ったら、1回の量を少なめにして何度かに分けてあたえる必要があるのです。
仮に、たくさんの餌を1度にあたえると、食べきれなかった餌はそのまま水を汚すことになります。
汚れた水の中では、メダカはストレスを感じるようになります。稚魚は成魚にくらべて繊細であるため、成魚では耐えられる環境でも、稚魚は死んでしまうことがあります。
なので、くれぐれも食べ残すほど餌をあたえないようにしてください。
生き餌などを用いる
メダカの稚魚の餌としては、人工餌が管理しやすく便利です。
特別な保管が必要なく、品質も長期間持ち、かんたんにあたえることができるからです。
しかし、ネックなのが稚魚の嗜好性が低いことですね。人工餌では食いつきが悪い場合が多いです。ですから、なかなか食べてくれない、と頭を悩ますこともあるかもしれません。
そんなときに用いたいのが、生き餌ですね。生き餌とは、文字通り生きている餌です。
具体的には、ブラインシュリンプやミジンコといったものになります。
ブラインシュリンプは動物プランクトンの一種で、アルテミアと呼ばれることもあります。
金魚やメダカの稚魚を育成するのに用いられることが多いんですね。
稚魚の食いつきが非常によく、たくさん餌を食べてくれるようになります。
ネックなのは、休眠卵から孵化させてあたえないといけないことです。
ブラインシュリンプは、卵を休眠させて保存しています。その卵を塩水にいれて24時間前後エアレーションすることで孵化するんですね。
そして、卵の殻などを除去して、ブラインシュリンプだけを稚魚にあたえなければなりません。
その作業がなかなか面倒だったりします。稚魚が生まれてからしばらく、毎日行わないといけないからですね。
なお、ブラインシュリンプを孵化させる方法については、金魚の稚魚の餌に最適なブラインシュリンプのわかし方や給餌方法をご覧ください。
ミジンコのについては、タマミジンコという種類のミジンコを繁殖させながら稚魚にあたえていきます。
ブラインシュリンプに負けず劣らず、稚魚の食いつきが良いですね。
ただし、タマミジンコはブラインシュリンプよりも大きく、生まれた直後のメダカの稚魚では食べることができません。
なので、しばらくの間ブラインシュリンプで育て、ある程度大きくなったらタマミジンコに切り替えていく、というのがいいでしょう。
タマミジンコの繁殖については、セットが販売されています。
そちらを利用するとかんたんに繁殖させることができます。
メダカの稚魚に餌をあげないとどうなる?:まとめ
メダカの稚魚に餌をあげないとどうなるのかについて書きました。
自然界でもきちんと成長するメダカやその稚魚ですが、それは自然界だからゆえの自然に発生する餌を食べることができるからです。
自然とは異なる環境の飼育下では、人工的な餌をあたえてあげないと、きちんと成長することはできません。
ですので、人工餌や生き餌などを組み合わせながら、成長させてあげてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。