金魚の飼い方

賞味期限が切れた古い餌を金魚にあたえるとどうなるの?

2021年7月8日

古い餌をあたえても大丈夫か知りたい人「金魚に古い餌をあたえても大丈夫か知りたい。お祭りで金魚をもらってきた。家には以前飼育していたときの金魚の餌が残っているんだよね。パッケージに書いてある賞味期限は過ぎているけれど、金魚にあたえても大丈夫かな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚に賞味期限が切れた古い餌をあたえるとどうなるかについて書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、今回は古くなった餌を金魚にあたえても大丈夫か?という問題です。

古くなった金魚の餌家にあるよって人、意外と多いと思います。

前に金魚を飼ってたときに用意したものの、金魚が死んでしまったのでしばらく家に置いてあった、なんていうケースですね。

再び金魚を飼うようになった際、開封して時間が経った古い餌を、金魚に使用しても大丈夫なんでしょうか?

古くなって劣化した餌を金魚にあたえると、次のような問題が発生する可能性があります。

古い餌による金魚への影響

  • 食べない
  • 病気になる
  • 死んでしまう

というわけで、古くなった餌を金魚にあたえるとどうなるのかについて解説していきます。

賞味期限が切れた古い餌を金魚にあたえるとどうなるの?

では、賞味期限が切れた古い餌を金魚にあたえるとどうなるのかについて書いていきます。

なお、餌のパッケージに書いている賞味期限は、基本、未開封で保存している場合の期間です。

開封してからの餌の寿命は、もっと期間が短くなります。なぜなら、空気に触れたり手で触ったりして劣化が進むからですね。

実際に使用できる期間は、餌の保存方法によって変わってくるので一概には言えません。

しかし、早く使い切るに越したことがないのはまちがいありません。

金魚が餌を食べない

古くなって味が変わってしまった場合、金魚が食べないということが起こります。

基本的に、金魚はなんでも食べるので、味によって餌を食べなくなるということは少ないのですが、さすがに劣化しすぎた餌は、たとえいったん口に入れたとしてもすぐに吐き出してしまうといったことが起こります

食べない餌をあたえても意味がないどころか、水を汚す原因となります。

すぐに新しい餌を用意してあげるようにしてください。

金魚のくせに味を気にするなんて!と思うかもしれませんが、とはいえ、食べてしまったときの悪影響を考えると、むしろ食べないほど味にうるさい金魚であったほうがいいかもしれませんね。

病気になる

というのも、古い餌を食べることによって、病気になることがあるからです。

古い餌は、金魚の消化器官に負担となり、ダメージを受けることになります。消化器官にダメージを受けることによって発生する病気としては、腹水病があげられます。

腹水病とは、消化器官の異常によって排水機能がうまくいかなくなり、お腹の中に水が溜まってしまう病気です。

症状としては、水が溜まることによって金魚の身体がふくらみ、やがてバランスが取れなくなってまともに泳げなくなってしまう、といったことが起こります。

難治性の病気で、一度なってしまうと完治がむずかしい病気です。

なので、予防がとても重要になります。

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また、古い餌は消化不良を起こしやすくなります。消化不良は転覆病をはじめ、様々な病気の原因となります。

なぜなら、消化不良のストレスによって金魚の免疫力が低下してしまうからです。

免疫力が低下すると、病原細菌などの感染や、寄生虫による寄生を防ぐことがむずかしくなるのです。

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突然死する

最悪のケースとしては、突然死が考えられます。

劣化した餌にカビなどが生えていた場合、それを食べた金魚が中毒を起こすなどして死んでしまうのです。

体調をくずしたり、病気になった場合はまだ手の施す余地がありますが、突然死んでしまうケースはどうしようもありません。

もし、水温や水質などに問題がないのに金魚がバタバタと死んでしまう場合は、餌による影響があるかもしれません。

古くなった餌を使用していないかどうか、確認するようにしてください。

餌の保存の仕方、使い方によっては劣化を早める

あきらかに賞味期限を切れている場合や、開封してから長期間、使わずにしまっていた、といったケースであれば、餌の劣化の判断がしやすいですよね。

でも、普段使用している餌であっても、保管のしかたやあたえかた次第では、劣化して金魚に有害となる場合があります。

具体的には次のようなケースです。

金魚の餌の劣化が早まる原因

  • 高温多湿なところで保管している
  • 直射日光があたる環境に保管している
  • 餌を手でさわってあたえている

餌の劣化の主な原因は、酸化と湿気です。

空気に触れることで酸化が起こり、餌が劣化するのです。

また、高温多湿な場所に保管しておくことで、餌が湿気をふくむようになります。

その他にも、太陽の光が直接当たるような状態でも劣化は促進されます。

直射日光が当たらず、餌が乾燥しないような保管が必要になります。乾燥剤であるシリカゲルを使用するなどしてください。

餌をあたえる際の注意点としては、餌の袋の中に手を入れ取り出す形で餌をあたえると、手の雑菌などが中の餌に付着します。

餌の劣化を早めることになるので、直接触れないようにしましょう。

まとめ:古くなった餌は捨てましょう

賞味期限が切れたり、長期間放置したことによって古くなった餌を金魚にあたえるとどのような影響が出るのかについて書きました。

古い餌が金魚におよぼす影響は、大きいものがあります。万が一病気になったり、突然死してしまったら、取り返しがつきませんからね。

餌自体、それほど高い物ではないので、古くなった餌は思い切って廃棄するようにしてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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