金魚の老化や老衰の症状を知りたい人「金魚は歳を取るとどうなるの?人間の場合、歳を取るにつれてシワができたり、体力が衰えたりしていくよね。金魚の場合はどのような変化があるんだろう」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚の老化や老衰の症状について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚も生き物なので、当然老化、老衰が起こります。
生きとし生けるものすべてに起こる現象ですが、では具体的にどのような変化があるのでしょう?
実は、金魚の老化は人間の老化と一部近いところがあります。
たとえば、肌つやが悪くなったり、動きがにぶくなったり、といったことが起こるのです。
というわけで、今回は金魚の老化や老衰について解説していきます。
金魚が歳をとって起こる老化や老衰の症状を解説します
では、金魚の老化、老衰について書いていきます。
金魚の寿命は和金型で25〜30年ぐらい、その他の品種ではだいたい15〜20歳ぐらいになりますが、老化を見ていくにはそれ相応の年齢まで育てる必要があります。
なかなかそこまで長く飼育するのは、金魚の場合むずかしいわけですが、実際に寿命まで育てると、その過程にどのような変化があるのでしょうか?
まとめると次のような変化が見られます。
金魚の老化、老衰による変化
- 産卵しなくなる
- 身体のツヤがなくなる
産卵しなくなる
金魚は歳を取ると産卵しなくなります。
これは、かなり早い段階で発生します。
金魚が産卵できるのはだいたい2歳〜8歳ぐらいまでとされています。
そのうち、繁殖の適齢期と言われるのは3〜4歳です。
そして、個体差はありますが8歳以降は卵を産まなくなります。
人間に置き換えると、金魚の8歳は約55歳ぐらいです。
これぐらいになると、人間でも出産は無理ですよね。
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身体の色つやがなくなる
金魚は老化につれて、体色が薄くなります。
そして、つやもなくなっていきます。
金魚を屋内の水槽で飼育していると、光の不足によって色が薄くなっていきますが、老化によっても体色が薄くなっていくのです。
色つやが低下した金魚は、観賞性も低下します。
老化によるものについては致し方ありませんね。
ヒレの張りがなくなる
色つやだけでなく、金魚は老化とともに身体の張りもなくなっていきます。
それが顕著にあらわれるのが、ヒレです。
若いときは背びれや尾びれなどがピンッと張っていますが、歳を取るとしおれたようになるのです。
目が白濁する
歳は目にもあらわれます。
老化によって目が白く濁ります。
通常の金魚の目は黒色ですが、老化とともに白っぽくなっていきます。
まるで、人間の白内障のような症状を見せます。
これによって金魚の視力がどのように変化するのかまではわかっていません。
ただし、金魚の目の白濁は老化以外でも起こります。
病気やストレスの可能性もあるので、その場合は対応が必要です。
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動かなくなる
老化、老衰を起こしてくると、金魚の動きは悪くなります。
徐々に活動性が低下し、水槽の底でじっとしていることが増えるのです。
こちらも動物でよくある体力の低下でしょう。
とはいえ、目の白濁と同じように病気の可能性もあります。
そこはチェックしてください。
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病気になりやすくなる
年令を重ねることによって、だんだんと免疫力も低下していきます。
ですから、病気になりやすくなります。
これも人間と同じくですね。
ちなみに、金魚が老衰によって死ぬケースは少ないです。
多くは免疫力の低下から病気になって死んでしまういます。
老化するほど長生きさせるために必要なこと
前述したように、金魚の老化、老衰の症状が起こるには、それだけ金魚を長生きさせる必要があります。
金魚を長生きさせるために大切なのが、日々の飼育です。
正しい飼育方法で大切に育て、長生きさせてあげてください。
長生きさせるポイントをまとめると、次のようになります。
金魚を長生きさせるポイント
- 強力な生物濾過を作る
- 定期的な水換えを行う
- 底砂利や濾材の掃除を適切に行う
- 大きな水槽でゆったりと飼育する
- トリートメントで病気の持ち込みを防ぐ
ともすれば弱いというイメージをもたれがちな金魚ですが、正しい飼育方法、適切な環境作りによって、長生きさせることは可能です。
長生きさせるコツについての詳細は、金魚を長生きさせる飼育のポイント5つを紹介!をご覧いただけるとうれしいです。
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まとめ:金魚に老化や老衰の症状があらわれるのはすごいこと
金魚の老化や老衰の症状について書きました。
人間と同じような変化をするのがわかっていただけたと思います。
とはいえ、このような症状が出るまでには、短くても10年以上飼育する必要があります。
金魚を10年以上飼育しようと思ったら、普段の管理がうまくないと不可能です。
ですから、老化、老衰を起こすぐらい長く飼育できたということは、それだけ金魚を大切にしてこれたということになります。
それはすばらしいことですよね。
衰えていく、そしてやがて死を見届けるのは悲しいことではありますが、どうせ死ぬのであれば寿命まで大切にしてあげたいところです。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。