金魚を屋外飼育したい人「金魚を屋外で飼育する場合、濾過は必要?金魚を屋外で飼育しようと思っている。その場合、濾過は必要なのかな?なにかしらフィルターを設置した方がいいの?するならどんなタイプのフィルターがいいんだろう?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚を屋外飼育する場合、濾過が必要かどうか、そしてどんなフィルターを設置したらよいかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の屋外飼育を10年以上しています。
さて、今回は屋外飼育をする場合に濾過は必要かどうか、についてです。
濾過というのは、フィルターを設置して、飼育水の汚れを取り除くことです。
屋内にて水槽などで飼育する場合は、必需品となります。
そうでないと、頻繁に水換えが必要となり、飼育が大変ですからね。
では、屋外飼育ではどうでしょうか?
結論から言うと、屋外でも濾過効果があったほうが、飼育水は安定します。
というわけで、屋外飼育での濾過の必要性について書いていきます。
金魚の屋外飼育で濾過は必要?
金魚の屋外飼育での濾過の必要性について書いていきます。
前提として、屋外飼育は金魚にとってメリットの大きい飼い方です。
屋外飼育のメリットについては、金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とはをご覧ください。
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金魚を屋外にて青水(グリーンウォーター)で飼育する効果とは
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太陽と青水(グリーンウォーター)の効果によって不要?
屋外飼育の場合、太陽の光の恩恵を十分に得て飼育することができます。
太陽の恩恵とは、次のようなものがあげられます。
太陽の恩恵
- 日光による殺菌効果
- 飼育水が青水になる効果
- 青水や光によって金魚の免疫力が向上
屋外飼育の場合、太陽の光と青水(グリーンウォーター)効果によって、エアレーションだけでも育てることができます。
とはいえ、濾過作用がないので、それなりの水換えは必要になります。
私の場合、夏場は週1回、全換水をします。
飼育水の汚れを排出する目的はもちろんですが、青水が濃くなり過ぎないようにするためです。
それでも真夏であれば、1週間後には金魚の姿が見えにくくなるぐらいの青水になります。
これぐらいの頻度で水換えをするのであれば、フィルターを設置しなくても、金魚は元気に過ごしてくれます。
濾過があったほうが水質は安定する
屋外飼育ではエアレーションだけでも育てることが可能とはいうものの、フィルタ―による濾過効果があるにこしたことはありません。
濾過作用によって水質が安定し、金魚が体調をくずす可能性をおさえることができるからです。
その濾過には3種類の作用があります。
3種類の濾過作用
- 物理濾過・・・・糞などの汚れを吸い取る
- 生物濾過・・・・バクテリアの働きによって有害物質を分解する
- 科学濾過・・・・活性炭などによって、汚れを吸着する
これらの濾過の働きによって、飼育水が安定し、金魚が過ごしやすい環境となるのです。
なので、あったほうがいいのはまちがいありません。
電源がなく、フィルターを稼働できない場合は?
ただ、フィルターを設置して濾過作用を起こそうと思ったら、電源が必要になってきます。
フィルタ―の種類はいろいろありますが、いずれも水を循環させる必要があるため、電動のポンプが必要になるのです。
エアレーションをするにしても、電動式のエアポンプを稼働させなければなりません。
電池式のエアポンプを使うといった方法もありますが、1日~2日程度で電池切れを起こしてしまいます。
そんな環境下では、ソーラー式のエアポンプが便利ですね。
太陽光を使って稼働するポンプで、太陽の光が出ている間はもちろん、日が沈んで暗くなったあともしばらくは動いてくれます。
さらに詳しい情報については、電気が使えない!屋外飼育の水槽にエアレーションする方法は?の記事をご覧ください。
おすすめのソーラー式ポンプも紹介しています。
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電気が使えない!屋外飼育の水槽にエアレーションする方法は?
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物理濾過だけを考えるなら、網で糞をすくい出すのもあり
どうしてもエアポンプが使えない場合、最終手段として網で糞などの汚れをすくい取り、排除するという方法があります。
なんとも原始的な方法と思われるかもしれませんが、糞をそのままにしておくよりは、水の汚れを軽減することができます。
フィルターの濾過でいうところの、物理濾過を手動で行なうのです。
実際やってみると分かりますが、毎日掃除をしても、けっこうな量の糞が取れます。
金魚はよく食べますし、糞もたくさんするため、水を汚しやすいのです。
金魚の屋外飼育に適しているフィルターを紹介
金魚の屋外飼育では、濾過したほうが良いと書きました。
濾過作用を起こすには、当然フィルターが必要になります。
というわけで、ここからは屋外飼育に向いているフィルターを紹介したいと思います。
なお、上部フィルターや外部フィルターを改造して屋外で使用する方法もありますが、改造に手間がかかるのと、青水を軽減するための水換えによって汚れを排除でき、そこまで強い濾過作用は必要ないと考えるので、今回の紹介には入っていません。
投げ込み式フィルター
オーソドックスで一番使いやすいのが投げ込み式フィルターです。
エアポンプとつなげて、ブクブクするやつですね。
これをひとつ入れておけば、酸素を供給でき、物理濾過、生物濾過を発生することができます。
標準の濾材を使えば、活性炭による化学濾過の作用が得られる商品もありますね。
ただし、青水で投げ込み式フィルターを使用した場合、藻によって濾過槽がドロドロになります。
活性炭入りの濾材だと、すぐにダメになってしまいますし、掃除も大変なので、濾過槽には綿だけ入れておくことをおすすめします。
私の場合は、自作で綿とサブストラットプロを入れたりしています。
でも、藻によってすぐ目づまりするので、あまりおすすめしません。
綿だけで十分だと思います。
スポンジフィルター
屋外飼育ではスポンジフィルターも向いています。
金魚の稚魚を育てる際に活用できるアイテムですが、成魚の屋外飼育でも重宝します。
スポンジ部分で物理濾過、生物濾過の作用を生んでくれます。
こちらも青水の影響で汚れがひどくなりやすいので、水換えの際に飼育水でしっかりとスポンジ部分をゆすぐようにしてください。
金魚の屋外飼育で濾過は必要?フィルターはどんなのが良い?まとめ
金魚の屋外飼育での濾過の必要性、そして、濾過を行う場合に向いているフィルターを紹介しました。
屋外飼育でも、濾過作用があるにこしたことはありません。
その方が飼育水の汚れをおさえ、水質を安定させることができるからです。
とはいえ、屋外で使えるフィルターは限られていますし、メンテナンスに手間がかかる傾向にあります。
青水の調整のために、週1回ペースで水換えするのであれば、個人的にはエアレーションだけでも十分と思います。
ただし、たくさんの金魚を飼育する場合や、春先、秋口など、それほど頻繁に水換えを必要としない時期は、フィルターを設置しておいたほうが安心です。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。