金魚の病気など

金魚が白いフンをするのは病気?必要な対策は?

2022年2月15日

金魚が白いフンをする原因が知りたい人「金魚が白いフンをする原因が知りたい。金魚が白いフンをするんだよね。これってなにかの病気なのかな?どうやったら改善できるんだろう」

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この記事の内容

金魚が白いフンをする原因と対策について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚が白いフンをしているのを見たことはないでしょうか?

通常の緑っぽいフンとはあきらかにちがう白っぽいフンです。

これは、金魚の体調に異変が生じていることをあらわしています。

ずばり、消化不良を起こしている証拠なんですね。

金魚は「お腹が痛い」などと自ら言ってくれませんが、フンを健康のバロメーターとして活用することができるわけです。

というわけで、今回は金魚が白いフンをする原因と対策について解説します。

金魚が白いフンをするのは病気?必要な対策は?

では、金魚が白いフンをする原因について見ていきましょう。

金魚がする白いフンとは

通常金魚のフンは、市販されている粒状の人工餌のような色をしています。

緑っぽい感じの色です。苔などをたくさん食べると、より鮮やかな緑になります。

グリーンウォーターで飼育していると、緑色になりますね。

食べているものに影響されるところがあるようです。

そのフンが、白っぽい色になることがあります。

真っ白とまではいきませんが、色が抜けたような感じの白色をしているんですね。

他にも、白いフンに似たような感じで透明なフンをすることがあります。

フンが透明に見えるのは、気泡が混じっているからです。

白いフンも透明なフンも、共に金魚の体調に異常が発生していることをあらわしています。

金魚が白いフンをするのは消化不良

その異常とは、消化不良です。

金魚が消化不良を起こすことで、便がきちんとした形、色にならずに排便されるのです。

人間でいうところの下痢状態になっているわけですね。

ただ、人間とちがうところは、金魚にとっての消化不良は死につながるリスクが高いことです。

金魚が死ぬ理由の上位にあげられるほど、金魚は消化不良で死ぬことが多いのです。

消化不良を起こしている原因は?

では、金魚はどうして消化不良を起こすのでしょうか?消化不良を起こす原因をまとめると次のようになります。

金魚の消化不良の原因

  • 餌の食べ過ぎ
  • 水温が低いときに餌を食べた
  • 大きなストレスを抱えているときに餌を食べた

人間でも同様ですが、金魚の消化不良の原因のひとつは餌の食べ過ぎです。特に金魚は消化能力が低い生き物なので、食べすぎるとすぐに消化不良を起こしてしまいます。

また、金魚は変温動物のため、水温が低いことでも消化不良を起こしやすくなります。水温が下がることで活動性が低下し、消化能力も低下するからです。

さらに、大きなストレスを抱えているときも消化不良を起こしやすくなります。ストレスによって消化能力が低下するんですね。

具体的な場面としては、たとえば新しく金魚を購入して持ち帰った際など、環境が大きく変化します。その環境の変化に適応するため、金魚の身体には負担が生じます。つまり、ストレスを感じている状態になります。

ストレスは内臓の働きを阻害してしまい、消化能力を低下させてしまうんですね。

そんな中で餌を食べてしまうことで、消化不良になるわけです。

なお、金魚の餌やりの詳細については、金魚の餌やり(給餌)について網羅的に解説しますをご覧ください。

金魚が白いフンをしたときの対策

ここからは、金魚が白いフンをしたときの対策について書いていきます。白いフンを放置していると、消化不良が悪化して取り返しがつかないことになりかねません。

白いフンが見られたら、できるだけ早く対応するようにしてください。

餌をあたえないようにする

金魚が白いフンをするようになったら、まず餌を切ってください。餌を切るとは餌をあたえないようにすること、つまり絶食させることを言います。

絶食させることで白いフンが改善するのは、消化器官を休ませることができるからです。

消化不良を起こしているのに、さらに餌を食べさせてしまうと、ますます消化器官に負担をかけることになります。

よけいに消化不良がひどくなり、金魚が死んでしまうことになるのです。

なので、まずは消化器官を休ませて、きちんと消化能力が回復する機会を作ってあげましょう。

水温を上げる

白いフンの改善には、水温をあげるのも効果的です。水温を上げると、金魚の活動性が向上して消化不良が改善される可能性があるからです。

前述したように金魚は変温動物であるため、水温によって活動性が変化します。水温が高いと活動性が上がり、それにともなって消化能力も上がるんですね。

ですから、消化不良が改善されて、白いフンも見られなくなる可能性があるのです。

そのために必要な水温は、25℃ぐらいになります。金魚の活動性がもっとも高い水温が25〜28℃だからです。

これぐらいまで水温を上げて、しばらく様子を見てあげてください。

クロレラなどをあたえる

クロレラをあたえることでも白いフンを改善できる可能性があります。なぜなら、クロレラには腸内環境を改善する効果があるからです。

ペットショップやインターネットでは、観賞魚用のクロレラが販売されています。そのクロレラをあたえることによって、金魚の腸内環境が改善し、白いフンが正常なフンになる可能性があるんですね。

ぜひあたえてみてください。

参考記事
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金魚が白いフンをするのは病気?必要な対策は?:まとめ

金魚が白いフンをする原因や対策について書きました。

本記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • 金魚が白いフンをするのは、消化不良が原因
  • 消化不良は餌のやりすぎや、低水温やストレスを抱えている状況で餌を食べさせることによって起こる
  • 餌ぎりや水温を上げる、その他クロレラなどをあたえることで改善する可能性がある

というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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