尾びれの種類を知りたい人「金魚の尾びれの種類を知りたい。金魚を見ていると、いろいろな形の尾びれがあるよね?とてもシンプルなものから、うっとりするぐらいゴージャスなものまで、ほんと多様だなって思う。いったいどれぐらいの種類があるんだろう。そして、尾びれの名前や特徴を知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚の尾びれの名前、種類や特徴について書いています
こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚の尾びれにはいろいろなバリエーションがあります。形や特徴によって、次のように分けられます。
金魚の尾びれの種類
- フナ尾(サバ尾)
- 吹き流しフナ尾
- 三つ尾
- 四つ尾
- 桜尾
- 平付尾
- 平付反転尾
- 蝶尾
- 孔雀尾
- ブロードテール
- ローズテール
- ハーフムーン
尾びれだけで、すごい数の種類がありますよね。
魚類らしい泳ぎに必要な形をしているものから、人間の手が加わって、観賞性の高い魅力的な尾びれの形まで、いろいろとあります。
金魚の身体と組み合うことで、魅力の幅がさらに広がります。
というわけで、今回は金魚の尾びれの種類や特徴について解説していきます。
金魚の尾びれの種類を解説します
では、金魚の尾びれの種類や特徴について見ていきましょう。スタンダードなものから、超レアなものまで、網羅していきたいと思います。
フナ尾(サバ尾)
まずは金魚の中でもっともスタンダードな尾びれである、フナ尾(サバ尾)です。
フナ尾の代表的な品種としては、和金があげられます。和金は祖先であるフナにもっとも近く、そのフナと同じ形の尾びれであることから、フナ尾と名付けられています。
1枚ものになっていて、水をかくのに効率の良い尾びれです。
その体型と、尾びれの形によって、和金が金魚の中でもっとも泳ぎの能力が高いんですね。
吹き流しフナ尾
コメットに代表されるのが、吹き流しフナ尾です。
1枚ものの尾びれで、長く伸びているのが特徴です。
名前の「吹き流し」とは、鯉のぼりにも使われる、風の向きを確認するためのものです。
尾びれの伸び具合が「吹き流し」を連想させることから、「吹き流しフナ尾」と名付けられました。
吹き流しフナ尾を持つ代表的な品種は、コメットになります。個体によっては自分の身体と遜色ないぐらいまで長くなります。
三つ尾
上から見たときに、お先が3つの点を持つ尾びれを、三つ尾と呼びます。
真ん中の点、そして左右に広がった先の点が2つで3点になります。
多くの品種で見られる尾びれです。
四つ尾
四つ尾は、三つ尾の三点のうち、真ん中が二つに分かれている尾びれです。
琉金型の尾びれが、基本四つ尾となっています。優雅な印象を受ける形ですね。
桜尾
四つ尾の真ん中の切れ込みが浅いタイプのものを、桜尾と言います。
上から見ると、桜の花びらに見えることが名前の由来となっています。
平付尾
尾びれが身体と水平に広がっているタイプのものです。
平付反転尾
尾びれが外側からカールしている尾びれが平付反転尾と呼ばれる尾びれになります。
この尾びれを持つ品種は、土佐錦ですね。成長過程で尾びれの形を整え、維持するのがむずかしいとされています。
そのために、円形で容器で飼育したり、あまり泳がない環境を作ったりします。泳ぎすぎると、尾びれがうまくカールしないからです。
尾びれを作ることも含めて、土佐錦は飼育がむずかしい品種となります。
蝶尾
上から見ると、蝶々のような形をしている尾びれを、蝶尾と呼びます。
この尾びれを持つのは、ズバリ品種の名前にもなっている蝶尾です。
土佐錦と並んで、非常に美しい尾びれとなっています。まさに芸術品ですね。
孔雀尾(くじゃくお)
孔雀尾は、4枚に分かれ、X字型に広がった形をしています。
その尾びれの形が、孔雀が羽を広げた姿に似ていることから、孔雀尾と名付けられました。
この独特の尾びれを持つ「地金」は、愛知県の天然記念物に指定されています。
ブロードテール
ブロードは生地の名前から取られています。生地の表面が盛り上がって見える畝(畝)を持つ、高密度な平織生地で、その形が連想されるということで、ブロードテールと名付けられました。
ブロードテールは、通常の尾びれよりも横に幅が広く、うねりのある形状になっています。
良い形のブロードテールからは、高級感と優雅さが感じられますね。
ブロードテール琉金が市場に出ていますが、ペットショップのアクアリウムコーナーなどでは、なかなか見かけることができません。金魚の専門店でも珍しい類になります。
手に入れたい場合は、インターネットを活用するのがいいですね。
ローズテール
ローズテールは、バラの花びらのように見えることから名付けられました。
尾びれにウェーブがかかり、バラを連想させるような形になっています。
オランダ獅子頭で時々見られる尾びれのバリエーションとなっています。
ハーフムーン
ハーフムーンは、比較的新しい尾びれの形になります。外国産のオランダ獅子頭などに見られる尾びれで、横から見ると半月のように見えることから、ハーフムーンと名付けられました。
水槽飼育がスタンダードになってきたことで、横見を重視した形と言えます。
金魚の尾びれの種類を解説します:まとめ
金魚の尾びれの種類について書きました。
かなりたくさんの尾びれのバリエーションがあることがわかっていただけたと思います。同品種でも、尾びれのちがいだけで楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。