投げ込み式フィルターの濾過能力をアップしたい人「投げ込み式フィルターって、フィルターの中でも濾過能力が低いんだよね。でも、手軽に設置できるし、安いから重宝するんだよなぁ。これで濾過能力さえなんとかなれば、言うことないんだけど。強化する方法ってないかな?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚の水槽で手軽に使えるフィルターとして、投げ込み式フィルターがあります。
安くで購入できる上、水槽への設置もかんたん、エアポンプにつないで水槽内に入れるだけです。
それにメンテナンスも楽なんですよね。
フィルターとして飼育水の浄化作用をもたらすだけでなく、エアレーションの効果によって酸素の供給もしてくれます。
そんな便利な投げ込み式フィルターですが、ネックになるのが濾過能力の低さです。
小型水槽であれば、投げ込み式フィルターの濾過能力でも十分な浄化作用になりますが、60cmを越えるような大型の水槽だと、投げ込み式フィルターでは心もとないのが正直なところですよね。
そんな投げ込み式フィルターでも、工夫次第では濾過能力をアップして、大きな水槽でもある程度の濾過能力を発揮してくれるようになります。
方法はかんたん、濾材を変えるだけです。
というわけで、今回は金魚の投げ込み式フィルターを改造して、濾過能力をアップする方法について解説していきます。
金魚の投げ込み式フィルターを改造して濾過能力をアップしよう!
では、投げ込み式フィルターの濾過能力をアップする方法について書いていきます。
まずは、そもそもなぜ投げ込み式フィルターに改造が必要なのかを見ていき、それから改造方法について書いていきます。
なぜ投げ込み式フィルターの改造が必要なの?
投げ込み式フィルターは、とても安く、設置も簡単です。
その上、メンテナンスも楽なフィルターになります。
さらに、エアレーションの効果も同時に得られるんですね。
エアポンプによって空気を送り、空気の浮力を使って水を循環する仕組みになっているからです。
そんな使い勝手の良い投げ込み式フィルターですが、欠点のひとつに濾過能力の低さがあります。
濾過槽が小さいため、濾材の量が少なくなるからです。
濾材の量は、生物濾過に影響します。
濾材の量が多いほど、棲み着くことができるバクテリアの数が増えるからです。
逆に、濾材の量が少ないとバクテリアの数が少なくなり、生物濾過の作用が低下するんですね。
この生物濾過を補うために改造を実施するわけですが、濾材が入る量は決まっています。
濾過槽を大きくすることはできませんからね。
ですから、濾材を見直すことで、生物濾過の作用をアップさせよう、ということになります。
多孔質の濾材に交換するだけで濾過能力アップ
つまり、標準でついている濾材を、別のものに入れ替えるというわけです。
標準の濾材は、ほとんどの投げ込み式フィルターで同じような形になっています。
中に活性炭などの吸着濾過を発揮する濾材があり、それを覆うように物理濾過と生物濾過を担う綿で囲ってあります。
この濾材を多孔質なものに変えれば、同じ量でもバクテリアが棲み着ける面積が増えることになります。
多孔質とは、表面上に孔(あな)がたくさんあいた材質のことを言います。
同じ表面積でも、孔がたくさんあるほうが、トータルすると広くなりますよね。
その性質を活用してバクテリアを増やし、足りなかった生物濾過を強化しようというわけです。
実際にサブストラットプロを濾材にしてみた
で、実際に私が使用しているのがサブストラットプロと綿です。
サブストラットプロとは、エーハイムから販売されている、ボール状の濾材です。
多孔質で優れた生物濾過を発揮してくれます。
投げ込み式フィルター以外でも、上部フィルターや外部フィルターで使っていますが、耐久性が高く、10年以上使用してもまったく問題ありません。
そして、これからもまだまだ使えそうな感じです。
写真ではわかりにくいですが、そのサブストラットプロを、綿で覆っています。
投げ込み式フィルターの場合、水は底から吸い上げるので、底辺部分の綿をあつからです。
吸い上げた水がまず綿を通ることによって、ふんや餌の残りなどを濾し取ってくれます。
メンテナンスを考えると、濾材を何かしらの袋に入れたいところなのですが、投げ込み式フィルターには真ん中に突起があるため、小分けにすると入れられる濾材の量が減ってしまうんですよね。
ですから、私は裸の状態で濾材を投入しています。
メンテナンスは?
メンテナンスはかんたんです。
投げ込み式フィルターを逆さまにして、本体を解体します。そして、綿と濾材を水槽からばけつなどに移した飼育水でゆすげば終了です。
綿の目詰まりがひどくなってきたら、交換するようにしてください。
濾材については、ほぼ交換することなく使えるはずです。
金魚の投げ込み式フィルターを改造して濾過能力をアップしよう!:まとめ
金魚の投げ込み式フィルターを改造して、濾過能力をアップさせる方法について書きました。
投げ込み式フィルターの弱点のひとつである、濾過能力を補えば、使い勝手はさらにアップします。
60cmクラスの水槽でも、飼育可能な濾過能力を発揮してくれます。
しかも、上部フィルターや外部フィルターよりもずっとコストをおさえられますよ。
参考になれば幸いです。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。