金魚を購入したい人「金魚を購入したいんだけれど、購入したあとまずはなにをしたらいいのかな?いちおう道具はそろっているし、水の準備もできているんだけれど」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚を購入した後するべきことについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚を買ってもすぐに死んでしまう、という話しをよく聞きます。
そして「金魚って本当にむずかしい生き物ですね」との嘆きにつながるのですが、原因は購入後にするべきことをしていないから、というケースが少なくありません。
というわけで、今回は金魚を購入後するべきこと5つについて解説していきます。
金魚の購入後にするべき5つのこと【必須です】
では、金魚の購入後にするべきことを書いていきます。
金魚がすぐに死んでしまわないようにするための必須の作業になるので、手を抜かずに絶対に実施してくださいね。
①金魚購入後はできるだけ早く帰ろう
金魚を購入する際は、その後の予定をできるだけ入れないようにしてください。
なぜなら、できるだけ早く家に帰って、水槽に金魚を移す必要があるからです。
金魚屋さんやペットショップで金魚を購入すると、少量の水と酸素をパンパンに入れたビニール袋で持ち帰ることになります。
酸素については半日から1日ぐらいはもつのですが、水が少ししか入っていないので水温が外気温の影響を受けやすくなります。
つまり、水温が急激に変化しやすいのです。
金魚は急な水温の変化に弱いので、ストレスを感じて免疫力が低下し、体調をくずす原因となります。
また、水量が少ないとういことは、水が汚れやすいということになります。
水の浄化作用がない中で、しかも水が少量しか入っていない中で長時間おいていると、金魚がアンモニアにさらされることになります。
それに、せまいところで過ごすことは、金魚にとってストレスになります。
ですから、できるだけ早く家に持ち帰って、広い容器に移してあげる必要があるのです。
もし、遠くの金魚屋さんに買いに行く場合や、金魚の購入後にどうしてもはずせない用事がある場合など、すぐに金魚を持ち帰ることができないときは、発泡スチロールの箱を用意するといいですね。
そこに入れおくことで、水温の変化をおさえることができます。
②持ち帰ったらまずは水温合わせ
できるだけ早く持ち帰ったら、まずは水温合わせです。
自宅に用意してある水槽の水面に、袋のまま浮かべてください。
そして、30分間そのまま放置します。
こうすることで、袋の水と水槽の水の温度を合わせるのです。
水温差があると、金魚を水槽に移したときに大きなストレスを感じることになります。
ですから、事前に時間をかけて合わせてあげる必要があるのです。
③水温をあわせたら次に水質合わせ
袋の水と水槽の水の温度を合わせたら、今度は水質を合わせます。
水質の急な変化は、金魚にとって大きな負担になるからです。
最悪のケースとしては、ペーハーショックを起こして死んでしまうことがあります。
水質を合わせる方法としては、金魚が入っている袋の水を3分の1ほど捨てます。そして飼育水から同じ量の水を袋に入れてください。
10分ほどしたら、再び同じように水を入れ替え、3回したら水合わせは終了です。
金魚を袋から出して、水槽に移してください。
その際の注意点として、袋の水は絶対に水槽に入れないようにしてください。
というのも、金魚店からの水には、病原細菌や寄生虫が混ざっている可能性があるからです。
なので、袋の水は必ず捨てるようにしてください。
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④トリートメントを開始
水温合わせ、水合わせが終わったら、今度はトリートメントを実施します。
トリートメントとは、環境の変化によるストレスを軽減し、体調を回復させることです。
水槽の水を0.5%の塩水にし、塩水浴を実施してください。
それを1週間継続します。
そうすることで、金魚が新しい環境に馴染みやすくなります。
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⑤餌切り
金魚を購入した後に失敗しやすいこととして、餌やりがあります。
家に持ち帰ったすぐは、餌をあげてはいけません。
死んでしまうことになるからです。
金魚は消化能力がとても低い生き物です。
ですから、餌をあたえるときは、しっかり消化できる環境を作ってあげなければなりません。
しかし、金魚を購入して持ち帰ったすぐは、環境が大きく変化しています。
金魚は環境の変化に適応するために、エネルギーを使わなければなりません。
その状態で餌を食べてしまうと、消化と環境に適応するエネルギーの両方が必要になり、十分に消化することができなくなるか、環境に適応できなくなるのです。
消化不良を起こしたり環境に適応できないと、金魚は免疫力が低下し病気になる可能性が高くなります。
負担が大きすぎると、突然死んでしまうこともあります。
ですから、金魚を飼いはじめたら、3日〜1週間は餌をあたえないようにしてください。
そして、環境に適応できるのを待ってから餌をあたえるようにしましょう。
金魚が環境に適応しようとしているときは、水槽のそこでじっとしています。
水槽内で元気に泳ぎだしたら、環境に適応できたサインです。
餌やりを開始しても大丈夫です。
「餌をあたえないと餓死してしまうのでは?」
と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
金魚は生きていくのにそれほどエネルギーを必要としない生き物です。
ですから、餌を1ヶ月ほど食べなくても死ぬことはありません。
むしろ、環境に適応していない状態で餌をあたえるほうが、金魚を死なせてしまう原因となります。
心を鬼にして我慢してください。
まとめ:金魚の購入後にするべき5つを実施で死ななくなる
金魚の購入後にするべきことについて書きました。
水合わせや水温合わせは、ある程度知識のある人なら当たり前のことですが、知らない人も多いのではないでしょうか?
その結果、買ってすぐに金魚が死んでしまうケースが増えるのです。
また、餌やりについてもよくある失敗となります。
購入後、1週間を乗り切り、そして水槽の水ができあがる1ヶ月を過ぎれば、金魚の生活は安定します。
安定したら、金魚にかける手間は大幅に減ります。
最初の導入時のみ、ちょっとした手間ひまをかけて飼育してあげてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。