和金の性格を知りたい人「和金ってどんな性格をしているのかな?他の金魚の品種や生き物といっしょに飼育することはできるのかな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
和金の性格と他の品種や生き物との混泳の相性について書いています
こんにちは、せいじです。
和金をふくむ金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚にはいろいろ種類(品種)があります。
品種によった身体の形がちがうのですが、外見だけではなく中身もちがいます。
つまり種類によって性格がちがうということです。
そして、性格によっていっしょに飼育できるかどうかの相性があります。
相性が良い種類であれば問題ありませんが、相性が悪いといろいろトラブルの原因になります。
というわけで、今回は和金の性格と混泳の相性について書いていきます。
【金魚】和金はどんな性格をしている?混泳の相性は?
では、まずは和金の性格について書いていきます。
和金の元のフナの性格
金魚の歴史は、和金からはじまりました。
突然変異によって和金から琉金、らんちゅうのもとになったマルコなどが誕生し、さらに発展していったのです。
ですから、和金はすべての金魚の祖なのです。
そして、その和金のもとになったのがフナです。
和金は中国のヒブナという赤いフナを品種改良して誕生しました。
ですから、フナの性格を色濃く受け継いでいます。
和金は少し攻撃的な面がある
金魚は全般的に穏やかな性格をしています。
しかし、その中でも和金は攻撃的な面を持っています。
あらゆるものを食べようとするのです。
金魚そのものが雑食性であるがゆえですが、他の品種や生き物と混泳させたときに、食べることが可能だと食べてしまうのです。
生活リズムが早い
攻撃的な面があることは、和金の運動能力にも関係しています。
和金は原型のフナに近い体型をしていることから、非常に泳ぎの能力が高いです。
ですから、普段の生活リズムもとても早くなります。
たとえば、水槽に餌を入れた場合、泳ぎの得意な和金はすぐにゲットしますが、いっぽうで泳ぎの苦手な金魚はなかなか餌にありつくことができません。
また、金魚は動きの遅い相手に対して、ちょっかいをかけることがあります。
具体的にはつついたり、追いかけたり、押しのけたりといったことです。
和金は動きが早いので、その対象になる品種が多いのです。
ちょっかいをかけられた金魚は、ストレスを感じることになります。
それがあまりにもひどいと、弱って死んでしまうこともあるのです。
和金は他の金魚の品種と混泳できる?
和金の性格について書いてきました。
ここからは、実際の混泳の相性について書いていきます。
和金と混泳の相性が良い品種は、かなり少ないです。
前述したように、泳ぎの能力が突出して高いからです。
とはいえ、ここで紹介する相性が必ずしも絶対ではありません。
個体の相性によって、たとえば和金と出目金が長年仲良く過ごしているといったケースも多々見られます。
ですから、相性の傾向としてとらえていただけたらと思います。
泳ぎの能力が近い和金型との混泳の相性が良い
和金と混泳の相性が良いのは、和金型の品種です。
具体的には次のような品種になります。
和金と混泳の相性が良い品種
- コメット
- 朱文金
- ブリストル朱文金
和金型の品種は、和金と同じフナ型の体型をしています。
ですから、泳ぎの能力が近いのです。
泳ぎの能力が近いということは、生活リズムが近いということになります。
なので、お互いにストレスを感じることが少なくなるのです。
また、どの品種も丈夫なので、飼育方法も似通っています。
和金型は全般的に飼いやすいですね。
ということで、和金と混泳させる場合は、和金型の品種を選ぶようにしてください。
なお、和金型には他にも地金がいますが、地金は非常にデリケートな面があって飼育がむずかしいため、混泳には向いていません。
他の品種との混泳は悪影響がでるかも
さて、泳ぎの能力で見ていくと、前述したように金魚の中では和金型がダントツに能力が高くなります。
ですから、和金型以外の品種との混泳は、相性が良いとは言えません。
仮に、和金型の次に泳ぎの能力が高いオランダ型でも、とうてい和金の泳ぎの能力にはとどきません。
ですから、混泳させると、オランダ型の品種がストレスを感じることになります。
無難にいくのであれば、和金型以外の品種との混泳はさけたほうがいいですね。
大きさも重要なポイント
混泳の相性は、大きさも影響します。
同じ和金同士であっても、大きさに差がありすぎると、小さな和金がストレスを受けることになるからです。
また、共食いが発生することもあります。
ですから、混泳させる場合は、同じぐらいの大きさいに合わせるようにしてください。
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金魚以外の品種との混泳
金魚以外の生き物と混泳させる場合、相性が良いのは次のような生き物になります。
和金と混泳の相性が良い生き物
- 石巻貝
- ヤマトヌマエビ
石巻貝は水槽に入れておくと、苔を食べてくれます。
苔は水槽の観賞性を著しく低下させてしまいます。
それを自動で掃除してくれる石巻貝は、非常にありがたい存在です。
ただし、石巻貝がガラス面や底面にくっついているときは大丈夫ですが、仰向けに落ちてしまった場合、和金に食べられてしまいます。
もし、石巻貝が仰向けに落ちていたら、すぐにもとに戻してあげてください。
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ヤマトヌマエビも、水槽の掃除係りとして活躍してくれます。
和金の餌の食べ残しなどを食べてくれるのです。
餌の食べ残しは飼育水が汚れる原因になります。
飼育水の汚れは金魚に有害であるだけでなく、苔の発生にも繋がります。
ですから、食べ残しを処理してくれるヤマトヌマエビの存在は非常にありがたいのです。
なお、ヤマトヌマエビを混泳させる場合は、水槽内に避難場所を作ってあげてください。
和金に食べられないようにするためです。
たとえば、ソフト素材の人工水草などですね。
そうすれば、和金の餌食にならずに済みます。
【金魚】和金はどんな性格をしている?混泳の相性は?
和金の性格について書きました。
フナに近い体型を持つ和金は、性格もよく似ています。
基本的には穏やかな性格をしていますが、生活リズムの早さゆえ、他の品種とは合わない場合があります。
そのあたりを配慮しつつ、混泳させるようにしてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。。