金魚の目を心配する人「金魚の目が白く濁っている原因を知りたい。金魚の目が白く濁っている。目が膜で覆われていたり、黒目のところが白濁したりしている。この原因ってなんだろう?病気?改善する方法はあるのかな?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚の目が白く濁ったり、白い膜に覆われたりする原因と対処方法について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の目の異常として、目が白く濁ってしまったり、白い膜が張っているような状態になることがあります。
金魚全般に起こりますが、特に目の弱い出目金では起きやすい傾向があります。
金魚の目が白濁する原因としては、次のようなことがあげられます。
金魚の目が白濁する原因
- 水質の悪化による影響
- 水温の急変による影響
- 病気による粘膜の異常分泌
- 金魚の老化現象のひとつ
というわけで、今回は金魚の目が白く濁ったり、金魚の目に白い膜が張ってしまっているような状態となる原因と対処方法について書いていきます。
老化現象以外の理由については、状況が改善されれば目の濁りもなくなります。
金魚の目が白いのはなぜ?白濁や膜が張る原因は?を動画で見る
金魚の目が白いのはなぜ?白濁や膜が張る原因は?
金魚の目の白濁につは、4つの原因が考えられます。
対処法と合わせて、詳しく解説していきます。
水質の悪化による影響
水質が悪化する原因
- 水換えが不十分
- 濾過槽に汚れが溜まっている
- 底砂利に汚れが溜まっている
水槽の水質が悪化し、pHが酸性に傾いている場合、目が白く濁ってしまうことがあります。
金魚に適しているpHは、中性から弱アルカリ性です。
水道水は、概ね中性に近い水質になっています。
さて、飼育水のpHは、金魚の排泄物などによって汚れが溜まってくると、酸性になっていきます。
pHが酸性になると金魚にとってストレスとなり、体調をくずす原因となります。
特に出目金は水質の悪化によって目が敏感に反応し、眼球の黒目部分が白く濁ります。
ですので、出目金を飼育している場合は、特に注意が必要です。
逆に言うと、出目金の目が白く濁ることで、水質の悪化に気づくことができます。
水質の悪化に対する対処方法
水質悪化の改善方法
- 半分~3分の2の水換えの実施
- 濾材を飼育水でゆすぐ
- 底砂利をプロホースなどで掃除する
水質の悪化への対処方法としては、まず水換えの実施です。
半分から3分の2程度の水換えを実施しましょう。
フィルターの濾材の汚染が考えられる場合は、濾材を飼育水でゆすいでください。
あと、底砂利を敷いている場合、底砂利に汚れが溜まって水質が悪化させている可能性があります。
プロホースなどを使用して、底砂利の掃除をしてください。
金魚水槽のpHを維持するには、牡蠣殻(かきがら)が効果的です。
フィルターの濾過槽に牡蠣殻を入れておくと、pHが酸性に傾くのを緩和してくれます。
水温が急変による影響
水温が急激に変化しやすい場所
- 太陽の光が水槽に当たる場所
- エアコンの影響を受ける部屋
金魚の水温が不安定な場合、目が白く濁ることがあります。
金魚は水温の変化に敏感な生き物です。
急激に水温が変化すると、ストレスを感じて体調をくずしたり、白点病などの病気になる可能性が高くなります。
と同時に、金魚の体調が目にあらわれ、白濁することがあるのです。
目安として、1日の中で5℃以上の水温変化が起こり、それが頻繁に起こるような場所での飼育は、対処が必要です。
水温の急変への対処方法
水温の急変への対応方法
- 水槽の設置場所を変更する
- ヒーターを設置して、水温を一定に保つ
水温が不安定な場合は、水槽の設置場所を変更しましょう。
窓の前に設置している場合、差し込む光が水槽に直接あたり、水温が急激に上がってしまうことがあります。
また、エアコンを使う部屋に設置している場合、エアコンのオン、オフによって室温が変わり、水温の急激な変化につながることになります。
なので、そういった影響のない場所に設置するようにしてください。
どうしても他に設置場所がない場合は、ヒーターを使って、水温を一定に保つようにしてください。
病気による粘膜の異常分泌
粘膜の異常分泌の原因
- 白雲病にかかっている
- その他の病気にかかっている
金魚が病気になると、目に白い膜が付いた状態になることがあります。
これは、粘膜の異常分泌によって起こる現象です。
金魚の身体は粘膜によって覆われ、守られています。
なので、素手で触ったあとは、手に生臭さと共に、ねっとりした感触が残ります。
金魚が病気になると、この粘膜を大量に分泌することがあるのです。
そして、大量に分泌された粘膜が目を覆い、白い膜が張った状態になります。
病気による粘膜の異常分泌への対処法
病気による異常粘膜への対処方法
- 水換えをする
- 塩水浴をする
- 病気に合わせて薬浴などを実施する
対処法としては、病気の治療です。
粘膜の異常分泌が起こる病気の代表的なものとしては、白雲病があげられます。
白雲病の症状や治療については、【金魚の病気】白雲病の原因や症状、治療方法をわかりやすく解説を見ていただけるとうれしいです。
他の病気によっても、粘膜の異常分泌が起こる場合があります。
症状によって適切な治療を行ってください。
老化現象のひとつ
金魚が歳をとると、老化現象のひとつとして目が白く濁ることがあります。
金魚の寿命は10~15年ほどです。
ですので、10歳前後になってくると、老化現象により体表のつやがなくなったり、目が白く濁ったりするのです。
老化現象への対処方法
金魚の老化による目の白濁については、対処方法がありません。
生理的な変化によるものですから、避けようがないということです。
そこまで長生きさせられたことは、上手に飼育してきたということで、素晴らしいことだと思います。
金魚の目が白いのはなぜ?白濁や膜が張る原因は?まとめ
金魚の目が白く濁ったり、白い膜で覆われたりする症状の原因と、対処方法について書きました。
目の白濁の原因としては、水質の悪化や、水温の急激な変化、そして老化現象となります。
目の白濁が直接死因になることはありませんが、金魚にとってストレスのかかる環境であるというのは事実です。
また、目が白いのは観賞的にも気になるので、改善できるにこしたことはありません。
本記事を参考にして、対処していただけるとうれしいです。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。