メダカの松かさ病に悩む人「メダカの松かさ病に悩んでいる。なんだかメダカが大きくなったように思ったのでよろこんでいたんだけれど、どうも様子がおかしいんだよね。よく見たら大きくなったというより、ふくらんできてる。うろこが逆立ってきているんだよね。これって松かさ病ってやつかな?原因や症状、治療方法が知りたいな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
メダカの松かさ病の原因や症状、治療方法などについて書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカの病気のひとつに松かさ病があります。
松かさ病とは、うろこが逆立ってくる病気です。そして、だんだんとその逆立ちがひどくなっていき、メダカの身体自体もふくらんで、最後は普通に泳げなくなって死んでしまうんですね。
見た目からも気の毒になるような病気ですし、治療もむずかしいため、予防が重要になります。
発症すると助かる可能性が低いからです。
というわけで、今回はメダカの松かさ病について解説します。
メダカのうろこが逆立つ病気!松かさ病の原因や症状、治療方法とは?
では、メダカの松かさ病について見ていきましょう。
まずは松かさ病の原因をおさえ、症状などを見ていくことにします。
メダカの松かさ病の原因
メダカの松かさ病の原因は、エロモナスハイドロフィラという細菌の感染です。
そして、メダカがエロモナスハイドロフィラに感染し、松かさ病を発症する原因は、水質の悪化が原因です。
水質の悪化は、水換えの不足などによって発生します。
ですから、水質が悪化しないように飼育すれば、松かさ病を防ぐことができます。
メダカの松かさ病の症状
次に、松かさ病の症状を、初期、末期にわけて書いていきます。
治療自体がむずかしい病気ですが、進行するとますます死ぬ可能性が高くなります。
ですから、いかに初期の段階で発見し、治療にあたるかが重要になります。
松かさ病の初期症状
メダカの松かさ病の初期症状としてあげられるのは、うろこの逆立ちです。
松かさ病を発症すると、うろこの一部が逆立ちはじめます。
そして、まもなく逆立ちが広がり全身に及ぶのです。
松ぼっくりのようにうろこが広がり、メダカがひとまわり大きくなったように感じるんですね。
ですから、もしなんだか急に成長したなと感じたら、要注意です。
メダカの身体をよく観察してみてください。成長ではなく、うろこが逆立っているために大きく見えているだけかもしれないからです。
松かさ病は、一部のうろこが逆立ちはじめた初期段階で治療にあたることができれば、回復する余地があります。
しかし、日々の観察をしっかりしておかないと、気づかずにスルーしてしまうことが多いですね。
そして、全身がふくらんだ状態で発見したときには、手遅れになっているわけです。
松かさ病の末期症状
松かさ病が末期になると、さらにうろこの逆立ちがひどくなります。そして、病気の影響は内臓にも及びます。
内臓に不具合が出て、浸透圧調整ができなくなるんですね。
その結果、身体の中から水を排出することができず、お腹が膨らんできます。
また、身体の中に水が溜まってくると、身体のバランスが取れなくなってくるので泳ぎ方に異変が見られるようになります。
そして、メダカは衰弱していき、水槽の底でじっとして動かなくなったり、底を這い回るような動きをするようになります。
浮くことができなくなる転覆病のような状態ですね。
ここまできたら、もう手の施しようがありません。
メダカの松かさ病はうつる?
メダカの松かさ病が、他のメダカにうつることはありません。
ですが、水質の悪化によって発症するので、同じ環境下で飼育しているメダカでは、発症するリスクが高くなります。
なので、水換えをするなど環境の改善が急務になります。
メダカの松かさ病の治療方法とは?
ここからは、松かさ病の治療について見ていきましょう。
松かさ病の治療方法をまとめると、次のようになります。
松かさ病の治療方法
- 薬浴を実施する
- 塩水浴を実施する
掘り下げていきます。
松かさ病に効果のある薬で薬浴をする
松かさ病に効果のある治療として、薬浴があります。
薬浴とは、飼育水に薬を溶かし、その水の中で生活させることで病気を治療していく方法です。
いろいろな魚病薬が販売されている中で、松かさ病に効果のある薬としてはグリーンFゴールド顆粒があります。
松かさ病の症状が見られたら、グリーンFゴールド顆粒を規定量入れて、薬浴を実施してください。
ただし、薬浴をする場合は、次の点に注意が必要です。
薬浴する際の注意点
- 水換えをしてから実施する
- 活性炭などの化学濾過をはずす
- 水草は入れない
- 光で薬の効果が早く弱まるので、薬浴中はライトオフ
グリーンFゴールド顆粒での薬浴を実施する場合、まずは水換えをしてください。
その後、薬を投入しますが、水草を入れている場合は、薬浴中は水槽から出しておいてください。
なぜなら、薬によって水草が枯れてしまうからです。
また、活性炭など汚れを吸着して取り除くタイプの化学濾過も、外してください。
薬の成分が吸収されてしまい、効果が弱まってしまうからです。
さらに、グリーンFゴールド顆粒は、光によって効果が短くなってしまいます。
薬浴中はライトを消しておいてください。
塩水浴を実施する
薬浴と同時に、塩水浴も実施してください。なぜなら、治療の効果が高まるからです。
塩水浴とは、飼育水の塩分濃度を0.5%にして、その中で生活することによって免疫力の向上をはかる治療方法です。
薬浴の効果と自然治癒力の向上によって、少しでも松かさ病が治る可能性を上げていく必要があります。
メダカのうろこが逆立つ病気!松かさ病の原因や症状、治療方法とは?:まとめ
メダカの松かさ病について書きました。
この記事のポイントをまとめます。
この記事のまとめ
- メダカの松かさ病の原因は水質の悪化による病原細菌の感染
- 症状としては、うろこが逆立ち、松ぼっくりのようになる
- 末期になると内臓がやられ、浸透圧調整ができなくなる
- 難治性の病気なので予防が重要
- グリーンFゴールド顆粒による薬浴が効果的
- あわせて塩水浴を実施する
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。