メダカの卵が孵化しないことに困っている人「メダカの卵が孵化しなくて困っている。メダカが産卵したんだけれど、卵が孵化しないんだよね。どうして孵化しないんだろう。原因って何かな?孵化するようになる方法が知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水中で生活する生き物を主に飼育しています。
さて、メダカが産卵して、卵を孵化させようとしたけれど、どうしても孵化しない、と困っている人はいませんか?
メダカの卵が孵化しない原因としては、次のようなことがあげられます。
メダカの卵が孵化しない原因
- 無精卵
- 水温が低い
- 水質が悪い
- 光の照射が足りない
- 親魚の状態が悪かった
それぞれの原因を確認して、必要なところを改善すれば、卵は孵化するようになります。
というわけで、今回はメダカの卵が孵化しない原因について解説していきます。
メダカの卵が孵化しない原因とは?
では、メダカの卵が孵化しない原因について見ていきましょう。
卵が無精卵
まずは、卵が無精卵であるという原因です。無精卵とは、精子と受精していない卵のことを言います。
無精卵だと、当然孵化はしません。
本来メダカの卵は、オスとメスが交尾をし、メスが産んだ卵にオスが精子をかけることによって受精卵となります。
しかし、メスが産んだ卵に、100%オスの精子がかかるかというとそうではありません。産卵のたびに、一定の無精卵が発生するのです。
自然な交配の中では、完全に0にするのはむずかしいですね。
無精卵か受精卵かを判断する方法としては、無精卵は、メスが卵を産みつけてからしばらくすると、白くにごってきます。
白くにごった卵が孵化することはありません。
無精卵には、やがてカビが生えるようになり、そのカビが近くの受精卵に侵食してしまうことがあります。
カビに侵食された受精卵は、死んでしまうとて白くにごって孵化しなくなります。
それに対して、受精卵の場合は透明な状態が続き、徐々に中のメダカの形が明確になってきます。
水温が低すぎる
メダカの卵の孵化には、水温が大きく影響します。水温によって、孵化までの日数が変化したり、孵化するかどうかが変わってくるからです。
そして、水温が低すぎると、孵化しないまま卵が死んでしまうことがあるんですね。
ですから、孵化させるためには、一定の水温以上を確保する必要があります。
卵は、産卵してからトータルの水温が250℃に到達すると孵化します。
孵化に最適な温度の目安は25℃で、10〜14日間で孵化するのが理想の長さです。
あまりに水温が高いと、卵の成長が早くなりすぎて、体質の弱いメダカが生まれやすくなります。
せっかく孵化したとしても、体質が弱い稚魚はなかなか成長することができず、すぐに死んでしまう可能性が高いですね。
逆に水温が低すぎると、成長が遅いために抵抗力が高まらず、孵化するまでに死んでしまうのです。
ですから、卵の孵化には、最低でも20℃以上の水温を保つようにしてください。
水質が悪い
飼育水が汚れていて、水質が悪化していると、孵化する確率が低下します。
なぜなら、水の汚れによって白カビ(水カビ)が発生しやすくなるからです。
水カビは、まず無精卵に発生します。そして、前述したように、徐々に増えていき、近くにある受精卵にも侵食します。
受精卵に白カビが侵食すると、カビにやられて受精卵は死んでしまいます。
死んだ受精卵にはさらに白カビが発生し、どんどん増殖していくことになります。
最悪、卵が全滅してしまうこともあるので、水質には十分注意してください。
光の照射時間が足りない
メダカの卵の孵化には、光も影響します。光が足りないと、卵は孵化しません。
たとえば、生まれたばかりだからといって、日陰や光のあたらないところに置いてしまうと、いつまで経っても稚魚が誕生しないことになるのです。
では、孵化するためにどれぐらいの光が必要になるかというと、目安として約10時間ほどの照射が必要になります。
太陽の光があたる環境であれば言うことなしですが、人工的な照明でも、太陽の代わりになります。
屋外の日照時間と同程度のライトの照射時間があれば、孵化してくれるとうことです。
親魚の状態が悪かった
産卵したときに、親魚の体調が悪いと、卵が孵化しないことがあります。
基本的には、体調不良や病気である場合、メダカは産卵しにくくなるのですが、たとえ、産卵できたとしても、卵の状態が悪く、孵化できないといったことが起こるのです。
親魚の体調は、お腹の中の卵にも影響をあたえるんですね。
ですから、特に産卵時期の前はメダカの体調に気をくばり、適切な環境をつくってあげるようにしてください。
メダカの卵が孵化しない原因とは?:まとめ
メダカの卵が孵化しない原因について書きました。
本記事をまとめます。
メダカの卵が孵化しない原因
- 卵が精子と受精していない無精卵である
- 水温が孵化に必要な温度に達していない
- 水質が悪く、カビに侵食される
- 光の照射が足りない
- 親魚の体調が悪い中での産卵
メダカの卵を孵化させるためには、水質を維持し、適切な水温を確保するようにしてください。
なお、孵化の方法の詳細については、メダカの卵を孵化させる方法と、孵化後に必要なことをご覧ください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。