金魚がフンを食べるのか知りたい人「水槽をながめていると、たまに金魚が自分のフンを食べているんだよね。フンの中には金魚にとって有害物質がふくまれているって聞いたんだけれど、食べても大丈夫なの!!」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚は自分のフンを食べるのかどうか、その真相について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚はなんでも口に入れてしまう習性を持っている生き物です。
ですから、口に入るものであればとりあえず口に入れます。
そして、食べられると判断したらそのまま食べてしまいます。
仮に自分が生んだ稚魚であってもです。
ところで、口に入れてしまうもののひとつとして、自分や他の金魚のフンがあります。
金魚はフンも稚魚と同じように食べてしまうのでしょうか。
また口に入れたり、食べてしまっても大丈夫なのでしょうか?
というわけで、今回は金魚は自分のフンを食べてしまうのか?について解説していきます。
【驚愕】金魚は自分のフンを食べるってほんと?その真相は?
では、金魚は自分のフンや他の金魚のフンを本当に食べるのかどうかについて書いていきます。
金魚は自分のフンを食べるの?
結論から言うと、金魚は自分や他の金魚のフンを食べることはありません。
口にふくむことはしますが、すぐに吐き出します。
前述したように、いったん口には入れても食べ物でないことがわかると口から出すのです。
では、どうしてフンを口に入れるのでしょう?
食べ物ではない、ということを事前に見て判断できないのでしょうか?
なんでも口に入れるのは金魚の習性によるところだと考えられます。
金魚は水中に浮かんでいるものを、反射的に口に入れる習性があるようです。
ですから、食べものかどうかを事前に判断しようという考えはなく、とりあえず口に入れてしまえ、となるんですね。
そして、食べられるかどうか確認し、食べられるものはそのまま食べてしまうわけです。
金魚は雑食性なので、いろいろなものを食べます。
たとえば、水草や他の生き物、自分が生んだ卵や生まれた稚魚まで、口に入る大きさで食べることができれば本当になんでも食べてしまうのです。
しかし、食べものではないのがわかるとすぐに吐き出します。
フンについても食べものでないことはきちんとわかるようで、まちがっても食べてしまうことはありません。
フンを口にふくむのは良いことではない
食べないとはいえ、フンには金魚にとって猛毒であるアンモニアがふくまれています。
口に入れても金魚に害はないのでしょうか?
金魚がフンを口に入れるのは、ほんの一瞬です。
そして、すべて吐き出します。
ですから、大きな害は発生しないと考えられます。
しかし、決して良いことではありません。
あまりにも口にふくむ回数が多いと、金魚に悪影響がおよんで病気にならないとも限りません。
ですから、フンを口に入れない環境であったほうが良いのは言うまでもありませんね。
なので、あきらかに金魚が口に入れてしまいそうなフンがあれば取り除いてあげてください。
こまめに掃除をしておこう!
金魚が自分や他の金魚のフンを絶対に口に入れない環境にするのは、ほぼ不可能です。
しかし、その回数を減らすことは可能でしょう。
たとえば、目に見えてフンが確認できるようであればスポイトで吸い出すといったことですね。
ベアタンクであれば、水槽の底にフンがたまります。
それらを長時間放置しておくよりも、スポイトや網などで取り除いてあげたほうがいいでしょう。
底砂利を敷いている場合でも、砂利の表面にフンがたまったり泥状の層になります。
この環境で沈下性の餌(水中に沈むタイプの餌)をあたえると、金魚は餌といっしょにフンも吸い込んでしまいます。
フン単体であれば確実に吐き出しますが、餌といっしょだとまかりかちがって飲み込んでしまわないとも限りません。
体内に入れてしまうと悪影響が発生するリスクは高くなります。
ですから、こまめに掃除をしてあげたほうがいいですね。
目安としては、1ヶ月に1回はプロホースを使って砂利の掃除をしてあげてください。
金魚のフンの掃除についての詳細は、【重要】金魚のフンの掃除!手軽な掃除方法を紹介しますをご覧いただけるとうれしいです。
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【重要】金魚のフンの掃除!手軽な掃除方法を紹介します
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【驚愕】金魚は自分のフンを食べるってほんと?その真相は?:まとめ
金魚は自分や他の金魚のフンを食べるのかについて書きました。
フンを口に入れる金魚を見た人は、けっこういるのではないでしょうか?
その姿から、金魚は自分のフンを食べるんだと誤解している人も多いかもしれません。
たしかに、犬や猫でも環境によっては自分のフンを食べますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんに対しては、親が排泄物を食べて処理します。
ですから、動物業界では特別なことではありません。
しかし、金魚の場合はフンを食べることはありません。
フンを口に入れた金魚を観察していると、直後に吐き出す姿を確認できるはずです。
口の中にふくむことで、食べるものではないときちんと判断する力を持っているのです。
なにも考えていないように見えて、実はけっこうかしこい生きものだといえるのではないでしょうか。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。