金魚の病気など

金魚の塩浴(塩水浴)中の水換え、注意点は?【水が傷みやすいです】

2020年3月31日

金魚に塩浴(塩水浴)をしている人「金魚を飼育している。今塩水浴をしているんだけれど、水換えってどれぐらいの頻度でしたらいいのかな。あと、水換えの方法について、注意点があれば知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

  • 金魚の塩浴(塩水浴)中の水換えの注意点がわかる
  • 金魚の塩浴(塩水浴)中の水換えの頻度がわかる

こんにちは、せいじです。

今回は、金魚の塩浴(塩水浴)の水換えの頻度や注意点について書いていきます。

真水ではなく塩水で飼育する際は、若干注意が必要です。

そのあたりを詳しく掘り下げていきます。

金魚の塩浴(塩水浴)中の水換え、注意点は?

では、金魚の塩浴(塩水浴)中の水換えについての注意点を書いていきます。

まず、塩水と真水のちがいから、塩水にどのような特性があるのか、その上でどのような対応が必要

なのかをまとめていきます。

水が傷みやすい

最初におさえておかないといけないのは、塩水は傷みやすい、ということです。

つまり水質が悪化しやすいといことですね。

なので、真水よりは頻繁な水換えが必要になります。

では、どうして塩水は傷みやすいのでしょうか?

本来、塩は保存食品などに使われます。漬物などですね。

なので、塩を使えばものは傷みにくくなるはずです。

ところが、金魚飼育については、塩水は傷みやすいとされているのです。

塩水にするとバクテリアは死ぬの?

その理由としてよく言われるのが、金魚の糞や尿に含まれ、金魚にとって猛毒となるアンモニアを分解してくれるバクテリアが、塩水では全滅するから、という理由です。

フィルターを使った水槽では、バクテリアが汚れを分解する生物濾過のシステムが働いています。

しかし、塩を入れるとバクテリアが全滅してしまい、有害物質を分解することができなくなるというのです。

ただ、経験上、生物濾過の機能がまったくなくなってしまうほど、水の傷みがひどくなるわけではありません。

それに水換えをして塩分濃度が下がれば、生物濾過がすぐに回復します。

新規で水槽をたちあげたときのような不安定さはないのです。

このあたりや塩によってバクテリアが死ぬ原因から推測すると、どうやら0.5%塩水の濃度では、バクテリアが全滅しないと考えられます。

なので、生物濾過の機能がまったく損なわれてしまう、というわけではありません。

塩浴(塩水浴)の期間は1週間が目安

というわけで、塩浴(塩水浴)の期間は、1週間を目処とすることをおすすめします。

理由は次の通りです。

塩水を1週間で水換えする理由

  • 真水より傷みやすい
  • 1週間あれば金魚の体調が回復する可能性が高い

塩浴(塩水浴)中は1週間で水換えをしたほうがよい理由としては、ひとつめはバクテリアの数が減って水の傷みが早くなる、ということです。

そして、ふたつめとしては、1週間塩浴(塩水浴)すれば、金魚の体調が回復する可能性が高いから、ですね。

1週間塩浴をして、それでも元気が戻らない場合は、回復の見込みが乏しいと言えます。

それぞれをふまえると、水換えは1週間ぐらいがちょうど良いと言えます。

ただ、病気の中には2週間ほど治療が必要なものもあるので、塩浴(塩水浴)の継続が必要なケースもあります。

その場合は交換する水の量に合わせて塩を追加しましょう。

詳しくは後に書いていますので、最後まで読んでいただけたらと思います。

塩浴(塩水浴)中の水換えのしかた

さて、ここからは塩浴(塩水浴)中の水換えのしかたについて書いていきます。

水換えの方法は通常通りでOK

塩浴(塩水浴)中とはいえ、水換え自体については、通常通りのやりかたでOKです。

飼育水をポンプで排出し、必要な量の新水を追加してください。

ただ、1点だけ注意点を伝えておくと、飼育水と新水の温度を合わせる作業は、通常より慎重に行ってください

というのも、塩浴(塩水浴)を実施する際は、金魚が病気か、もしくは体調が悪いときですよね。

その状態で飼育水と新水の温度差が大きく、急激な水温変化が発生すると、金魚の体調が悪化する可能性があります。

なので、水温を合わせる作業については、通常よりも慎重に行いましょう。

参考記事
間違えると弱る!金魚の水換えの正しいやり方について

こんな疑問を解決します この記事の内容 正しい金魚の水換えのやり方がわかる こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けてい ...

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塩浴(塩水浴)を継続する場合は、塩水を追加

もし、塩浴(塩水浴)を継続する場合は、排出した分の水量と同量の新水を用意し、その新水が0.5%になるように塩を投入してください。

これで飼育水全体が0.5%の塩分濃度を維持することができ、塩浴(塩水浴)を継続することができます。

塩浴(塩水浴)中は水換えのサイクルを早める

繰り返しになりますが、塩浴(塩水浴)中は水が傷みやすくなるので、水換えのサイクルを早めるようにしてください。

金魚水槽の水換えの期間は、金魚の大きさや数、餌の量や回数にもよるので、一概には言えません。

ただ、塩浴(塩水浴)では、約1週間程度で水換えするといいでしょう。

その期間でだいたい体調が回復するはずです。

私の場合、普段2週間に1回の水換えのところ、塩浴(塩水浴)中は1週間に1回の水換えにしています。

このサイクルで金魚が体調を崩すことはありません。

まとめ

金魚の塩浴(塩水浴)中の水換えの注意点について書きました。

塩浴(塩水浴)中は、真水と比べて水換えの手間が増えます。

また、水換えのときも、ふだんより慎重にする必要があります。

大切な金魚さんを健康に飼育するためですので、手間を惜しまないようにしたほうがいいですね。

というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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