金魚の産卵床について知りたい人「金魚の産卵床について知りたい。金魚の繁殖をするためには産卵床が必要だと聞いた。産卵床っていったいなに?使い方とかおすすめの商品があれば教えてほしいな。
こんな疑問を解決します
この記事の内容
- 金魚の繁殖に必要な産卵床がわかる
- 天然、人工、産卵床のメリット、デメリットがわかる
こんにちは、せいじです。
今回は金魚の繁殖の際の必須アイテム、産卵床について書いていきたいと思います。
この記事を書くにあたっての私の金魚飼育歴や繁殖経験やを書いておきます。
筆者の金魚歴
- 金魚の飼育歴15年以上。
- 桜錦、東錦、出目金などの繁殖を実施
- 金魚の町大和郡山市に住み、金魚屋さんから日々情報収集している
というわけで、経験に基づいて情報を発信できるので、参考にしていただけると嬉しいです。
金魚の産卵の時期に、産卵床が用意できていないと、けっこう面倒なことになったりします。
繁殖する気がない人も、金魚が卵を産む可能性があるのであれば、もしかしたら産卵床はあったほうがいいかもしれません。
というのは、卵が産み散らかされて、水槽の掃除が大変になるからですね。
そのあたりも含めて書いていきます。
金魚の産卵床とは?
金魚が産卵する際に、卵を産み付ける場所として設置するのが産卵床です。
4月に入る辺りから準備をして、金魚の水槽やタライにセッティングしてあげると、そこに卵を産み付けてくれるのです。
産卵床の説明をまとめると、次のようになります。
産卵床の説明内容
- 産卵床の読み方とは?
- 産卵床の役割
- 金魚は産卵床がないと卵を産まないの?
掘り下げて説明していきます。
産卵床の読み方とは?
産卵床はさんらんしょうと読みます。
個人的には「さんらんとこ」や「さんらんどこ」とずっと読んでいましたが(笑)
正式にはさんらんしょうです。
産卵床の役割
金魚は、水槽やタライに産卵床を用意してあげると、そこに卵を産み付けます。
しかし、そのまま親魚と卵を同じ水槽に入れておいてはいけません。
なぜなら、親魚はせっかく産んだ卵を、食べてしまうからです。
なので、できるだけ多くの卵を孵化させるためには、親魚と卵の水槽を分ける必要があります。
産卵床を用意してそこに産み付けてくれれば、卵を移動する際も楽ですね。
余談になりますが、金魚がせっかく産んだ卵を食べてしまう理由はわかりません。
もしかしたら、産卵の負担から回復するために、栄養源として卵を食べるのかもしれませんね。
一度に1000を超える卵を産むので、仮に自然界だと少々食べても食べつくすまでには至らないですから、子孫を残すことにも支障はないのでしょう。
ただ、水槽内で他の金魚も飼育している場合、みんなで食べ尽くしてしまう可能性があります。
金魚は産卵床がないと卵を産まないの?
金魚の産卵に、産卵床が絶対に必要か、と言われると、そうではありません。
産卵床がなくても金魚は産卵をします。
ですが、産卵床がない状態で産卵されると、非常に厄介なことになります。
というのも、卵を水槽の中でぶちまける形になるので、水槽の底や壁面など、あちらこちらに卵が付着してしまうからです。
卵が分散すると、雄の精子がすべての卵にいきわたらず、孵化しない無精卵が多くなってしまいます。
孵化しない卵を放置しておくと、水質が悪化してしまうので、水槽から都度取り除かなければなりません。
スポイトなどで排除するにも、卵が飛び散っていると、かなり手間がかかります。
産卵後の雌は体力が低下し、抵抗力も落ちている状態なので、水質の悪化により病気になる可能性が高まってしまいます。
なので、最初から繁殖するつもりがなかったとしても、卵を産みそうな気配があったら、産卵床を用意しておいた方が後々の手間を考えるといいですね。
金魚の産卵床、天然?人工?どちらがいい?
産卵床にはいろいろな種類があります。
ここからはおすすめの産卵床を紹介したいと思います。
ちなみに私の友人が営んでいる養魚場では、ヒカゲノカズラという植物を使って産卵床を作っています。
金魚池に産卵床を置き、産卵が終わったら孵化用のたたき池に移動するという手順でしたね。
養魚場の多くは、ヒカゲノカズラを使って産卵床にしているようですね。
自然素材の産卵床は、使い捨てになります。
いっぽうで、人工素材の産卵床は、洗えば繰り返し使うことができます。
ただし、金魚の卵は粘着力が強く、かなり取りにくいです。
産卵床には大量の卵が付着しているため、孵化しなかった卵を洗い落とそうとすると、けっこうな労力が必要になります。
なので、個人的には使い捨てがいいと思いますね。
天然の産卵床のメリット・デメリット
天然産卵床のメリットは、金魚や卵に優しいところですね。
産卵床になるほか、水質が良くなったり、金魚の餌になったりと、プラスアルファの効果があります。
デメリットは人工に比べて値段が高くなるのと、植物自体の管理が必要になることですね。
ヒカゲノカズラを使った商品であれば、使い捨てになると思います。
スターペットの金魚の天然産卵藻は、安価で購入することができますが、ひとつあたりが小さいので、ひとつでは不十分ですね。
金魚の体格に合わせてになりますが、複数必要になると思います。
ホテイアオイ(ホテイソウ)は、根が金魚の産卵床に適しているので、よく用いられます。
孵化しなかった卵が根に残っていても、根を切ることで処分することができ、便利です。
前述したように、卵の処分は非常に手間がかかるため、ホテイアオイのように手軽に処分できれば、負担を大きく減らすことができます。
なお、ホテイアオイを金魚飼育に使う場合の必要な情報については、金魚とホテイアオイの相性は?効果や金魚が食べるかどうかについてをご覧ください。
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人工産卵床のメリット・デメリット
人工の産卵床のメリットは、洗って繰り返し使え、しかも安いので経済的なところです。
デメリットとしては、繰り返し使うためには洗わないといけないこと。
何度も言ってますが、卵を洗う手間は大変です。
リンクは観賞魚用品のメーカー、キョーリンが出している商品です。
人工産卵藻で、水につけるとソフトになり、金魚を傷つける心配なく産卵を楽しむことができます。
まとめ:自作するのもひとつです
金魚の産卵床について書いてきました。
最近はメダカがブームになっていて、手軽に繁殖できることから、メダカの産卵床の商品はたくさん売られています。
対して金魚の繁殖は手間とスペースが必要になるので、あまりしようと思う人がいないのか、産卵床も豊富に種類がありません。
そこで、私は産卵床を手作りしています。
安価でしかもかんたんい作れ、使い捨てできるという優れものです。
近々このブログで作り方を紹介させていただきます。
それでは、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。