蝶尾の特徴を知りたい人「金魚の品種に蝶尾っているよね。どんな特徴がある金魚なのかな?そして、どんな種類がいるのかな?詳しく知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
蝶尾をふくむ金魚の飼育を10年以上しています。
また、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、今回は蝶尾についてとりあげます。
蝶尾は、その名前の通り蝶々のような尾びれをしているのが特徴的です。
上から見るととても美しく、まるで芸術作品を見ているように感じるほどですね。
また、カラーバリエーションが豊富なのも蝶尾の特徴です。
というわけで、蝶尾の特徴や種類について書いていきます。
なお、蝶尾の大きさや寿命、飼育方法などを網羅的に知りたいかたは、【金魚の品種】蝶尾の飼い方育て方【飼育方法を網羅的に解説します】をご覧ください。
蝶尾の特徴
では、まず蝶尾の特徴についてまとめていきます。
蝶尾の誕生の経緯や身体的特徴、そしてどこで入手できるか、値段などについて書いていきます。
蝶尾誕生の経緯は?
蝶尾は中国で誕生した品種です。
どのように作られたのかといった作出過程については「出目金をベースに作られた」ということはわかっていますが、それ以外については不明となっています。
ですから、どのようにして特徴的な尾びれが誕生したのかはわかっていません。
そんな蝶尾が中国から日本にやってきたのは、1970年代後半のことです。
輸入後は日本でも生産されるようになり、日本人の好みに合わせて徐々に改良されています。
ちなみに、蝶尾の名前の由来は、尾びれを上から見ると蝶々のような形をしているからです。
ですから、水槽で飼育するよりも、上から観賞できる容器での飼育に向いています。
蝶尾の身体的特徴
蝶尾の身体的特徴をまとめると、次のようになります。
蝶尾は、尾びれ以外ほぼ出目金と同じに見えます。
ただし、出目金とくらべて、目の出具合がひかえめである個体が多いですね。
その身体に蝶々のように見える尾びれがついています。
上から見たその姿はとても美しいです。
そして、カラーバリエーションが豊富なのも、蝶尾の特徴です。
さまざまな色の蝶尾を楽しむことができます。
泳ぎがとても苦手な品種
蝶尾は泳ぎがとても苦手な品種となります。
なぜなら、身体が泳ぎに適した形になっていないからです。
たとえば、出っ張った目や丸い体型は、水の抵抗を生みます。
また、蝶々のような形をしている尾びれは、推進力を生みだすのに向いていません。
ですから、泳ぎのスピードがとても遅く、ゆっくりと移動します。
見た目の美しさを重視したことによる結果ですね。
泳ぎの能力が近い品種としては、らんちゅうやピンポンパール、水泡眼、頂天眼があげられます。
蝶尾の入手は少々むずかしい
蝶尾の入手難易度としては、少々むずかしい、という評価になります。
金魚の専門店やアクアショップに行かないと、なかなか手に入らないですね。
近くにそういったお店がない人は、インターネットで購入するしかありません。
蝶尾の値段は出目金の数倍
見た目は出目金と大きく変わらない蝶尾ですが、値段は大きく変わります。
出目金よりもおおよそ3倍ぐらい高い設定になっていますね。
具体的には、4~6㎝の大きさで1000円前後の値段が付きます。
身体の大きさや尾びれの形、色や柄などによっても値段が変わります。
高いものだと5000円以上の値段となります。
蝶尾の種類(カラーバリエーション)とは?
ここからは蝶尾の種類について見ていきます。
蝶尾は、身体の形のちがいによる種類はありませんが、体色や柄のバリエーションが多い品種です。
では、どんな蝶尾がいるのかご紹介していきます。
蝶尾
スタンダードな蝶尾のカラーとしては、次のようなバリエーションとなります。
素赤は赤一色、更紗は赤と白からなる体色を持っています。
黒蝶尾は、黒出目金のような姿ですね。
白も全身白い蝶尾のことです。
キャリコ蝶尾
キャリコ蝶尾とは、浅葱色、赤、黒、白がまじりあった体色をもち、透明のうろこをベースに、普通のうろこがまじりあったもモザイク透明鱗(とうめいりん)をもっています。
普通のうろこを持つ蝶尾とはまたちがった魅力がありますね。
キャリコ柄は、個体によってそれぞれの色の割合がちがうため、キャリコ柄ばかりで飼育しても個性を楽しむことができます。
パンダ蝶尾
黒と白からなる蝶尾です。
パンダのような配色であるため、パンダ蝶尾と呼ばれます。
見た目のかわいらしさから、女性にも人気ですね。
ただ、時間の経過とともに黒色が抜けることがあり、思っていた柄ではなくなってしまうケースが多いです。
飼う場合は、それを前提にしておいたほうがショックが少なくて済むでしょう。
レッサーパンダ蝶尾
パンダ蝶尾の白の部分が、赤やオレンジ色になっている蝶尾です。
白と黒のパンダに対して、黒と茶色のレッサーパンダに配色が似ていることからこの名前がつきました。
こちらはかわいらしさよりも、かっこいい感じでしょうか。
ただし、レッサーパンダについても、黒の部分が抜けて素赤になってしまうことがあります。
【金魚】蝶尾の特徴や種類をご紹介【バリエーション豊かです】:まとめ
蝶尾の特徴や種類について書きました。
上から見た蝶尾の美しさは秀逸ですね。
上等の蝶尾はまさに泳ぐ芸術品といった感じです。
また、カラーバリエーションが豊富なのも、飽きない魅力の要因となっています。
ぜひ、いろいろな蝶尾を楽しんでください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。