高頭パールのことが知りたい人「高頭パールのことが知りたい。高頭パールを飼育したいと思っている。なので、品種の特徴や失敗しない飼育方法を教えてほしい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上、高頭パールやピンポンパールといった、パール鱗をもつ金魚を多数飼育してきました。
さて、今回ご紹介する高頭パールは、頭の肉瘤とパール鱗が特徴の品種です。
そしてオランダ型の体型をしています。
パール鱗をもちますが、ピンポンパールよりも丈夫な品種で、飼育しやすいですね。
というわけで、今回は高頭パールについて書いていきます。
【金魚の品種】高頭パールの特徴や飼育方法を解説します
高頭パールは中国で生まれた品種です。
なので、作出過程は詳しくわかっていません。
日本には1960年代にやってきました。
金魚の問屋である清水金魚が、香港から日本に持ち帰ったのが一番最初とされています。
高頭パールの品種の特徴
高頭パールの特徴は次の通りです。
高頭パールは、その名前のとおり肉瘤によって頭が高くなっています。
また、こちらも名前のとおり、パール鱗とよばれる特殊なうろこをもつ品種です。
パール鱗とは、うろこのひとつひとつが真珠を半分に切ったように見えることから名づけられした。
うろこが少し隆起しています。
中国では珍珠鱗(ちんしゅりん)とも呼ばれています。
オランダ獅子頭と同タイプの体型に分類され、泳ぎは得意ではありませんが、とても苦手にしているわけではありません。
高頭パールの大きさは?
高頭パールは成長すると20cmほどの大きさになります。
肉瘤とオランダ型で体長が長い分、ピンポンパールよりも全体的に迫力がでますね。
高頭パールの寿命はどれぐらい?
高頭パールの寿命は10~15年ぐらいです。
同じパールうろこをもつピンポンパールよりも丈夫なので、長生きさせやすいでしょう。
金魚の品種全体で考えても、体質が特に弱い品種ではありません。
ただし、パールうろこ特有の水泡症を発症しやすいので、注意が必要です。
高頭パールと浜錦とのちがい
高頭パールと浜錦は、頭の肉瘤や体型など、外見がよく似ているので混同する人が多いようです。
店舗によっては高頭パールに浜錦の名前がついていることもあるようです。
しかし、浜錦は高頭パールを日本人好みのスタイルに改良するため、高頭パールと水泡眼の交配によって作出された、別の品種です。
高頭パールと浜錦のちがいは、うろこです。
高頭パールがパール鱗なのに対して、浜錦は普通鱗となっています。
高頭パールの混泳の相性
高頭パールの泳ぎの能力は、極端に低いわけではありません。
ただし、和金型のように得意とも言えません。
泳ぎの能力から考えると、他の品種との混泳の相性は次のようになります。
高頭パールはオランダ型の品種となります。
なので、オランダ獅子頭や東錦といった品種とは、泳ぎの能力が近く、混泳の相性が良いですね。
また、琉金型とも泳ぎの能力が近いので、混泳に向いています。
いっぽうで、和金型といった泳ぎが超得意な品種との混泳では、高頭パールが餌を食べられなかったり、生活ペースが合わなかったりするため、避けたほうがよいですね。
また、水泡眼や頂点眼、ピンポンパールなどの特殊型については、逆に高頭パールのペースに他の品種がついてこれないので、こちらも避けたほうがよいでしょう。
販売しているお店や値段
高頭パールは珍しい部類の品種となります。
なので、ペットショップやホームセンターのアクアリウムコーナーで入手するのはむずかしいかもしれません。
金魚の専門店か、金魚に力を入れているペットショップで購入するようにしてください。
とはいえ、近くにそういったお店がないかたもおられるでしょう。
その場合はインターネットを活用してください。
高頭パールの種類
高頭パールの種類は、次のようになります。
高頭パールは素赤や更紗、白、キャリコといった柄ちがいの他に、出目タイプがあります。
なかなか流通していないので、お目にかかることは少ないですね。
高頭パールを飼育する際の注意点
ここからは高頭パールを飼育する際の注意点について書いていきます。
水槽のレイアウントに配慮が必要
高頭パールはパールうろこをもつ品種です。
パールうろこは盛り上がった形状をしているため、なにかに引っかけたりしてはがれやすくなっています。
うろこがはがれると、はがれたところが水ぶくれになることがあります。
水泡症と呼ばれる病気ですが、この病気になると治療がむずかしく、やっかいです。
なので、うろこが傷つく恐れのあるような飾りものを入れないようにしてください。
パールうろこなので水質に敏感なところがある
パールうろこは水質に敏感です。
水質が悪化すると、うろことうろこの間が充血しやすくなります。
ですから、きれいな水質を保つようにしてください。
水温が下がる冬は特に充血が発生しやすくなります。
日々の様子観察につとめてください。
【金魚の品種】高頭パールの特徴や飼育方法を解説します:まとめ
金魚の品種のひとつである、高頭パールの特徴や飼育方法について書きました。
高頭パールはパールうろこという特殊なうろこをもつ品種です。
その特徴ゆえ、うろこがはがれやすかったり、デリケートなところがあるので、うろこへの配慮が必要です。
とはいえ、同じパールうろこをもつピンポンパールよりは飼いやすいです。
なので、パールうろこをもつ品種を飼育したいけれど、ピンポンパールはハードルが高い、というかたは、高頭パールを選択するのもありだと思います。
大きく育つと見ごたえのあるパールうろこになります。
ぜひ飼育してみてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。