水草

ホテイアオイが枯れる原因とは?夏、冬の時期の違いも解説します

2022年12月5日

ホテイアオイが枯れて困っている人「金魚の水槽にホテイソウを浮かべて飼育しているんだけれど、なぜか枯れてしまうんだよね。どうやったら枯れないで飼育できるのかな。枯れる原因を教えて!」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

ホテイアオイが枯れる原因について、夏と冬の時期の違いも踏まえて解説します

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚やメダカといっしょにホテイアオイを飼育している人も少なくないと思います。

本来は、丈夫で手間要らずな水草ですが、「なぜか枯れてしまう」と困っている人もいるかもしれません。

どうしてホテイアオイが枯れてしまうのでしょう。

その原因として考えられる要素は、水温、日照不足、栄養不足です。

枯れる原因は、夏と冬では少し異なるため、季節に分けてまとめていきたいと思います。

というわけで、今回はホテイアオイが枯れてしまう原因について解説します。

夏にホテイアオイが枯れる原因

では、夏にホテイアオイが枯れてしまう原因について見ていきましょう。

本来は枯れることがない季節、むしろ、放っておいても成長し増えていく季節になりますが、環境によっては枯れてしまうことがあります。

その原因の主なものは、水温の上昇と栄養不足です。

掘り下げていきましょう。

水温の上昇

ホテイアオイは、低水温に弱い植物ですが、逆に水温が高くなりすぎても枯れてしまうことがあります。

真夏で日差しの強い時期に、水温が30℃を超えてくると、枯れてしまうことがあり得るんですね。

ですから、水温が上昇しすぎない環境を作ってあげる必要があります。

水温が上昇しすぎない環境としては、水量の多い容器で飼育することがあげられます。

水量が多いほど、気温の影響を緩和することができるからです。

たとえば、容器が小さく、水量が少ないと、気温によって水温が変化しやすくなります。

太陽の光による水温の上昇も起こりやすいです。

しかし、水温が多いと、影響は少なくなります。

ですから、水量を多くして飼育するようにしてください。

栄養不足

前述したように、ホテイアオイは放っておいても勝手に増えていくほど、丈夫な水草です。

なので、栄養剤を添加する必要は基本的にはありません。

下手に肥料などをあたえてしまうと、増えすぎて困ってしまうほどです。

しかし、環境によっては、栄養が不足して枯れてしまうことがあります。

では、そもそも金魚の水槽のホテイアオイは、なにを栄養にしているのでしょうか。

ホテイアオイが栄養にしているのは、飼育水の汚れです。

具体的には、金魚の排泄物に含まれているアンモニアを分解した硝酸塩という物質であったり、餌などに含まれている成分を栄養にして成長します。

それらの成分が不足すると、栄養不足になってしまうことになります。

つまり、ホテイアオイの量よりも金魚が出す汚れが少なかったり、水換えを頻繁にしてきれいにしすぎることで、栄養不足が発生し、ホテイアオイが枯れてしまう原因になるんですね。

ですから、ホテイアオイを金魚やメダカといっしょに飼育する際は、変な言い方になりますが、ホテイアオイが生きていけるだけの汚れを確保するようにしてください。

寄生虫による

ホテイアオイは、虫による被害が少ない植物ですが、それでもまったくないわけではありません。

被害を及ぼす虫として多いのは、アブラムシです。

アブラムシを発見したら、すぐに取り除いてあげてください。

除去する方法は、むずかしくありません。

ホテイソウを飼育水に数日沈めるだけでOKです。

アブラムシは水の中では呼吸ができません。

ですから、水に沈めることで、ホテイアオイから離れるか、溺れて死んでしまうことになります。

これで、かんたんに駆除することができます。

冬にホテイソウが枯れる原因

次は、冬にホテイアオイが枯れてしまう原因について見ていきましょう。

冬に枯れてしまう原因は、気温の低下と日照不足です。

それぞれ掘り下げていきます。

気温の低下

冬になると、気温が低下します。

気温の低下は、水温の低下につながり、ホテイアオイが枯れてしまう原因となります。

ホテイアオイは、非常に丈夫な水草ですが、低温には弱い特徴があります。

10℃を下回ってくると、弱ってしまうのです。

そして、5℃以下になると枯れていきます

ですから、冬の間は屋内に入れるなどの対応をしてあげてください。

日照不足

冬に枯れてしまうもうひとつの原因は、日照不足です。

夏に比べると、冬は太陽の光が弱くなります。

ホテイアオイが生きていくために必要な光が不足することになり、枯れてしまうのです。

ホテイアオイは、屋内の水槽では生きていけないと言われるほど光を必要とします。

照明などの人工的な光では、十分な光量を得ることができません。

ですから、屋内で飼育する場合は、窓越しでもいいので太陽の光が当たるところに置いてあげてください。

気温の低下を防ぎながらであれば、冬の日照不足でも乗り越えることができる可能性が高まります。

ホテイアオイの冬越しについては、ホテイアオイを冬越しさせることはできる?その方法を解説しますに詳しく書いています。

そちらの記事もぜひご覧ください。

参考記事
ホテイアオイを冬越しさせることはできる?その方法を解説します

こんな疑問を解決します この記事の内容 ホテイアオイを冬越しさせる方法について書いています こんにちは、せいじです。 金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの ...

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ホテイアオイが枯れる原因とは?夏、冬の時期の違いも解説します:まとめ

ホテイアオイが枯れる原因を、夏と冬に分けて解説しました。

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • ホテイアオイは丈夫で手間要らずな水草
  • 枯れてしまう原因は、環境に問題がある
  • 夏に枯れるのは、気温、水温の上昇と、栄養不足
  • 冬に枯れるのは、気温、水温の低下と、日照不足
  • 屋内の場合は、夏でも日照不足が起こる

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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