メダカの種類

種類が違うメダカの混泳は可能?分けるほうがいい?その判断基準は?

種類のちがうメダカを混泳できるか知りたい人「種類のちがうメダカをいっしょに飼育しても良いのかどうか知りたい。メダカにはいろいろな種類があるよね。身体的な特徴もそれぞれちがうけれど、同じ水槽、容器で飼育しても大丈夫?それとも種類別に飼育したほうがいいのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
種類のちがうメダカを混泳させてもいいかどうかについて書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカにはたくさんの種類があります。なぜなら、人間の手によって品種改良され、いろいろな特徴を持った種類のメダカが生み出されてきた歴史があるからです。

中には、元々のメダカの姿からは大きく変わった種類もあります。

ところで、そのような種類のちがうメダカを、同じ水槽で飼育しても良いのでしょうか?それとも、同じ種類同士で飼育するべきでしょうか。

結論としては、いっしょに飼育する種類の相性と、飼育者が求めるメダカの飼育方法によって変わってきます。

というわけで、今回は種類のちがうメダカをいっしょに飼育してもよいかどうか、そしてそのはんだ基準について解説していきます。

種類がちがうメダカの混泳は可能?分けるほうがいい?

では、まずはちがう品種を混泳させるにあたって、メダカの品種の特徴について見ていきたいと思います。

メダカの品種の種類

メダカは、品種によって次のように大きく分けることができます。

メダカの種類

  • 普通種メダカ
  • ヒカリメダカ
  • ダルマメダカ
  • ラメメダカ

それぞれ、特徴があります。この特徴をふまえた上で、混泳できるかどうかが変わってきます。

なので、混泳の可否に影響する特徴について、見ていきましょう。

メダカの品種の特徴

それぞれの品種の特徴を、混泳という観点で整理していきます。

普通種のメダカ

普通種のメダカは、原種と同じ体型をもつ品種です。ですから、丈夫な品種が多いですね。

ただし、アルビノメダカについては体質が弱く、そもそも飼育がむずかしい特徴があります。

ヒカリメダカ

ヒカリメダカは、上下対称の形をしているメダカです。

泳ぎの能力などは、普通種メダカと大きく差はありません。

ダルマメダカ

ダルマメダカは、普通種とくらべて体形が短くなっています。これは、普通種よりも背骨が半分ほどしかないためです。

そのため、泳ぎが苦手です。

また、元々の姿から大きく変化しているため、体質が弱く、体調をくずしやすい特徴があります。

ラメメダカ

普通種やヒカリと同じ体形をしていますが、身体のラメが入っています。こちらもダルマメダカと同じように人の手が大きく加わっているため、体質が弱い傾向があります。

以上の品種の特徴をふまえて、なにを基準に混泳できるかどうか判断すればよいかについて掘り下げていきます。

品種の特徴による混泳の基準

品種の特徴から、混泳できる、できないについての判断基準をまとめると、次のようになります。

混泳の可否の判断基準

  • 泳ぎの能力
  • 体質の強さ

基準を掘り下げていきます。

泳ぎの能力

混泳の可否の基準のひとつ目は、泳ぎの能力です。

泳ぎの能力の差が大きいと、泳ぎの能力が低い品種が餌を十分に食べられなくなるからです。

ですから、成長に差が出てしまったり、最悪の場合は餓死してしまうことがあります。

具体的なところでいうと、泳ぎの苦手なダルマメダカは、ダルマメダカのみで飼育したほうがいいということになります。

体質の強さ

次の基準としては、体質の強さです。

体質の強い品種と弱い品種を混泳させると、弱い品種が死んでしまうリスクが高くなるからです。

たとえば、普通種のメダカは他の品種よりも体質が強い特徴があります。ですから、普通種は普通種だけで飼育したほうがいいでしょう。

ただし、普通種の中でもアルビノメダカは体質が弱く、また視力が低いため餌を食べるのが苦手です。

アルビノメダカについてはアルビノだけで飼育するか、同じく体質が弱くて餌を取るのが苦手なダルマメダカなら混泳も可能でしょう。

また、ラメメダカも体質が弱い品種になるので、ラメメダカのみで飼育することをおすすめします。

身体の大きさ

同じ品種であっても、身体の大きさに極端に差がある個体同士の混泳は避けるようにしてください。

なぜなら、小さい個体が餌をなかなか食べることができず、さらに成長に差が出てしまうからです。

そして、大きさに差ができすぎると、場合によっては大きいメダカが小さいメダカを食べてしまう共食いが発生することがあります。

共食いをさけるためにも、身体の大きさは合わせたほうがいいんですね。

なお、共食いの詳細については、メダカは共食いをする!原因や理由と対策について解説しますをご覧ください。

品種を維持したい場合は、同じ品種だけで飼育する

メダカにはたくさんの品種があり、それぞれ体形や色、柄に特徴があります。

しかし、元をたどればメダカはメダカ、ですから、品種のちがう個体同士が交配して、稚魚が誕生します。

つまり、雑種のメダカが生まれるということです。

生まれた稚魚は、両方の品種の特徴を受け継ぐかというと、そんな単純な話しではありません。

かけ合わせても、思い通りのメダカが生まれることはそうそうありません。

思い通りの特徴が稚魚に伝わるようにするためには、メダカの遺伝の仕組みを把握しておく必要があります。

遺伝の仕組みについては別の機会に書くとして、要は元々の品種を維持するためには、他の品種と混泳させないようにする必要があるということです。

とはいえ、メダカ飼育の魅力のひとつは、自分の手で新しい品種を生み出す可能性がある、ということです。

ですので、メダカの飼育に成熟してきたら、いろいろな品種を交配させて、自分だけのオリジナルのメダカの生産に挑戦するのもいいでしょう。

種類がちがうメダカの混泳は可能?分けるほうがいい?:まとめ

品種のちがうメダカの混泳について書きました。

この記事をまとめると、次のようになります。

この記事のポイント

  • 品種のちがうメダカの混泳は可能
  • ただし、品種によって相性がある
  • 相性の判断は、泳ぎの能力・体質・身体の大きさ
  • 同じ品種を維持して繁殖させる場合は、混泳させないようにする
  • ゆくゆくは、品種の異なるメダカを交配させて、自分の手であらたなメダカを作ることに挑戦するのもあり

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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