和金の特徴や種類を知りたい人「和金の特徴や種類について知りたい。和金を飼いたいと思っているんだけれど、どんな特徴があるのかな?また、どんな種類があるんだろう?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚の中の金魚といえば、和金ですよね。
たくさんの種類がある金魚の中で、もっとも最初に誕生したのが和金だからです。
そして、中国から日本に最初にやってきた金魚も和金です。
つまり、金魚全体的にも、日本の金魚の歴史も和金からはじまったのです。
ただ、歴史的に非常に重要な品種であるいっぽうで、値段が安く、観賞用にはあまり人気がない品種でもあります。
しかし、良い和金はとても美しく、そして迫力があり、見る人を魅了してくれます。
というわけで、今回は和金の特徴や種類について書いていきます。
【金魚】和金とは?特徴や種類を紹介します
では、和金について書いていきます。
和金とは?
和金は、約2000年前に中国で誕生しました。
中国のフナ、ヂイの突然変異によって赤いフナであるヒブナが誕生し、そのヒブナの突然変異によって和金が生まれました。
そして、室町時代の1502年、日本にやってきました。
最初に日本にやってきた金魚ということで、「和金」と名付けられました。
和金の身体的特徴
和金の身体的特徴をまとめると次のようになります。
和金はもっともフナに近い形をした金魚です。
水を切りやすいように流線型の形をしており、泳ぎが非常に得意です。
また、非常に丈夫で、飼いやすい品種となっています。
体色は赤と白からなる更紗柄が一般的です。
尾びれは一枚からできているフナ尾の他に、三ツ尾、四ツ尾、桜尾といったバリエーションがあります。
観賞用の和金のスタンダードとしては、三ツ尾が多いですね。
金魚すくいで活躍する小赤は和金
金魚すくいの金魚として日本人になじみの深い、赤い小さな金魚は和金です。
金魚すくい用の和金は、小さいうちは小赤と呼ばれます。
小赤は、サイズ的には2〜5cmぐらいまでとなります。
金魚すくいの他にも、熱帯魚の餌としても用いられています。
小赤の少し大きいサイズは姉金
その小赤が少し大きくなると、姉金(姉金)と呼ばれます。
6〜12cmぐらいのサイズですね。
これぐらいのサイズになると、金魚すくいの金魚として登場することはなくなりますね。
大きすぎてポイですくうのがむずかしいからです。
和金は金魚の中でも価格が安い?
ところで、和金は金魚の中でもっとも安価な品種となります。
たとえば、金魚すくい用の小赤は、金魚店に行くと1匹10円前後で販売されています。
どうして和金はこんなに安いのか、その理由としては次のようなことがあげられます。
金魚すくいの金魚を持ち帰っても、すぐに飽きてしまう傾向がありますよね。
見た目があまりにも普通の魚なので、どうしても観賞性が低く感じられてしまいます。
しかも、金魚すくいの金魚なので、珍しさもなく、かんたんに手に入ります。
ですから、飼育する金魚としては人気が低いのです。
しかし、観賞性の高い和金も存在します。
観賞性の高い和金は、更紗柄でうろこが非常に美しく、尾びれにもバリエーションがあります。
前述したように、三枚に分かれている三ツ尾や、四枚に分かれている四ツ尾、そして、切込みが小さい桜尾などです。
そして、大きく成長したうろこはとても美しい形をしています。
和金の種類
ここからは、和金の種類について書いていきます。
すでに金魚すくい用の和金については説明済みなので、ここでは観賞用の和金について書いていきます。
更紗和金
観賞用の和金の一般的な体色が、赤と白から構成される更紗柄です。
質の良い個体は赤と白がはっきりとしており、そのコントラストがとても美しく見えます。
他の品種と比較しても負けない魅力を持っていますね。
もみじ和金
もみじ和金とは、網透明鱗(もうとうめいりん)と呼ばれるタイプのうろこをもつ和金です。
網透明鱗とは、透明のうろこの縁だけが普通鱗になっているものをさします。
見た目が秋の紅葉のような赤色に見えることから、網透明鱗をもつ品種をもみじ〇〇と呼ぶのです。
普通鱗だけの和金とは、またちがった姿を楽しむことができます。
白和金
以前は真っ白な和金はハネ対象となり、市場には出回っていませんでした。
ハネ対象とは、ハネる、つまり商品にならないために処分してしまう個体ということです。
しかし、近年では和金のバリエーションのひとつとして考えられるようになりました。
とはいえ、金魚店などで見かけることはほとんどありません。
アルビノ和金
アルビノ和金とは、色素の欠乏している個体を言います。
最大の特徴は、目が赤っぽいところです。
金魚の目は一般的には黒です。
しかし、色素がないので、目が赤っぽくなるのです。
【金魚】和金とは?特徴や種類を紹介します:まとめ
金魚の品種のひとつ、和金の特徴や種類について書きました。
日本では金魚すくいで親しまれてきた和金は、日本にはじめてやってきた、そしていろいろな金魚の元になった非常に重要な品種です。
しかし、普通の魚とはちがった姿を好む嗜好や、金魚すくいでもらえる金魚、というイメージが強いせいか、観賞用の和金としての評価はあまり高くありません。
でも、本当の観賞用の和金はとても美しく、他の品種にもひけをとらない魅力があります。
ぜひそのあたりを感じていただけたらと思います。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。