ダルマメダカの飼育方法が知りたい人「ダルマメダカの飼育方法が知りたい。ダルマメダカを飼いたいと思っているんだけれど、飼育が難しいって聞いた。うまく飼育する方法が知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカにはダルマメダカという種類があります。普通のメダカとくらべて胴が短く、丸い体型をしています。
その姿がかわいらしく、人気なんですよね。
ですが、その体型ゆえ、飼育は普通のメダカよりもむずかしくなります。
ダルマメダカの飼育上の注意点をまとめると、次のようになります。
ダルマメダカの飼育場の注意点
- 水質、水温の変化をおさえる
- 強い水流はNG
- 転覆病に注意
- 繁殖がむずかしい
- 単一で飼育する
というわけで、今回はダルマメダカの飼育方法について解説します。
飼育が難しい!ダルマメダカの飼育方法について
では、ダルマメダカの飼育方法について見ていく前に、そもそも、ダルマメダカとはどんなメダカなのか、その特徴などについておさえておきましょう。
ダルマメダカとは?
ダルマメダカとは、メダカの種類のひとつで、普通のメダカとくらべて胴が短く丸い体型をしています。
もう少し具体的に言うと、普通種のメダカとくらべて背骨が少なく、体長が半分程度しかありません。
その体型ゆえ、飼育方法もむずかしくなります。
ダルマメダカの特徴
ダルマメダカの特徴をまとめると、次のようになります。
ダルマメダカの特徴
- 泳ぎが苦手
- 水質や水温の変化に敏感
- 転覆病になりやすい
泳ぎが苦手
ダルマメダカは、その体型の特徴から泳ぎを苦手としています。
丸い体型をしているので、普通種とくらべると水の抵抗を受けやすく、また、身体全体を使って効率よく泳ぐことができません。
泳ぎの得手、不得手は、他の種類のメダカと混泳できるかどうかの判断基準となります。
水質や水温の変化に敏感
ダルマメダカは、通常よりも高い水温で卵を孵化させます。
水温を上げることで細胞分裂を早め、わざと背骨が少ない個体を作り出すのです。
いわば、意図的に奇形を作り出しているわけなので、どうしても体質が弱くなってしまいます。
ですから、普通種のメダカとくらべると、水の汚れや水温の変化に弱いんですね。
ダルマメダカの寿命
ダルマメダカの生き物としての寿命は、普通種のメダカと大きく変わりません。1〜3年ぐらいになります。
しかし、体質が弱いため、普通種と同じように飼育すると短命で終わることが少なくありません。
ダルマメダカの飼育上の注意
ここからは、ダルマメダカの飼育上の注意点について見ていきましょう。
水質、水温の変化に注意が必要
ダルマメダカは体質が弱い種類です。ですから、水質や水温の変化に注意が必要です。
通常よりも強力な生物濾過を発生させ、飼育水の浄化に努めてください。
ただし、フィルターの強化をすると強い水流が発生する可能性があります。後述しますが、ダルマメダカは他の品種とくらべて水流にも弱いです。
ですから、濾材を多孔性のものにするなど、水流に影響しない形で濾過能力をアップするようにしてください。
水草を入れるのも効果的ですね。
また、水温が変化しにくい場所に水槽を設置するようにしてください。
水温の変化については、冬場はヒーターを設置して水温を維持するのもいいでしょう。
泳ぎが苦手なため、強い水流はNG
ダルマメダカを飼育する場合は、できるだけ水流をおさえた環境で飼育するようにしてください。
なぜなら、丸い体型ゆえ、ダルマメダカは泳ぎが苦手だからです。
ですから、強い水流が発生する環境下では、衰弱して死んでしまう可能性があります。
普通のメダカでも水流をおさえる必要がありますが、ダルマメダカの場合はよりいっそう神経質になる必要があります。
単一種で飼育する
メダカには、身体の特徴などによっていろいろな種類があります。種類がちがってもいっしょに飼育することはできますが、ダルマメダカについては他の種類といっしょに飼育しないほうがいいです。
泳ぎが苦手で餌をうまく食べられないからです。
ですから、他の種類といっしょに飼育してしまうと、他の種類のメダカに餌を取られてしまい、ダルマメダカが餌にありつけないという状況が起こりやすくなります。
成長が遅くなったり、最悪、餓死してしまうこともあるため、ダルマメダカはダルマメダカだけで飼育するようにしてください。
転覆病になりやすい
ダルマメダカはその体型ゆえ、身体のバランスが悪いです。なので、転覆病になりやすい特徴があります。
転覆病とは、餌の食べ過ぎなどによる消化不良で、身体のバランスを維持できなくなる病気です。
身体が浮いてしまって、まるで船が転覆するように裏返ってしまったりすることからこの名前がついているんですね。
ダルマメダカは、もともと身体のバランスが悪いため、消化不良を起こすと転覆病を発症しやすくなります。
餌のあたえ過ぎや、水温が低いときの餌の量には十分注意してください。
繁殖がむずかしい
これも体型に起因するお話しですが、ダルマメダカは繁殖が苦手です。
うまく繁殖行為ができないからです。
なので、産卵しても無精卵といって、精子と受精していない卵が多く発生します。
メダカの交尾は、オスがメスにまとわりつくような形でおこなわれます。そして、メスが産卵するのと同時進行で、オスが精子を放出します。
しかし、ダルマメダカは胴が短いために、オスがメスにまとわりつくのがむずかしいのです。
ですか、卵に精子がうまくかからず、どうしても無精卵が増えてしまうのです。
無精卵はカビの原因となります。無精卵に発生したカビは、受精卵にも広がります。
そして、カビにやられた卵は死んでしまいます。
ですから、繁殖がむずかしくなるのです。
飼育が難しい!ダルマメダカの飼育方法について:まとめ
ダルマメダカの特徴や、飼育における注意点について書きました。
ダルマメダカは、その体型の特徴ゆえ、飼育がむずかしくなります。
普通に飼育していると、普通種のメダカよりも短命で終わってしまうため、ダルマメダカの特徴に合わせて飼育するようにしてください。
きちんと飼育すれば、それなりに長生きしてくれます。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。